塾長の考え

東大受験生のMくんの質問

Mくんが質問を持ってきた。

全部で3つあったのだが、どれも「なるほどなぁ」と思わせる質問だった。

そもそもMくんは頭の良い生徒なのだが、どういうわけか昨年の1年間はある大手予備校に通学していたものの、うまく実力が上がらなくて今年は北斗塾にやってきた。(おばあちゃんに連れられて)

Mくんのいい点はたくさんあるのだけれど、特に私が気に入っている点は問題意識の高さだ。

自分が理解できないことに対して「なぜこうなるのだろうか?」と疑問を持ってとにかく自力でよく考え抜くのだ。

今回持ってきた2006年度の東大の物理の第1問は恒星と惑星からなる系の重心を上手に説明する問題だったのだが、「考え方」の根本的なことを質問してくるのだから「すごい」の一言だ。

さらに同年度の化学の第2問の問題も岩石の成分元素を定量するための実験に関するものだったが、質問してくる内容がこれまた微に入り細に渡り立派な質問だったので「やはりこの子はモノが違うな…」と感心した。

3つ目の質問は2005年の京都大学の数学の問題で、「中間値の定理」を使っての関数の変更を行う難問だったけれど、ここまでくると、もはや彼との共有する時間が楽しくてしょうがない。(^^♪

勉強のおもしろさは特に中学生くらいまでは「できるかできないか!」の結果論的な部分はあるけれども、やはり難関大学と言われるような大学の高度な問題を解いていくプロセスの中に「ワクワクするようなおもしろさ」があるのが事実だ。

この楽しさをうちの塾生全員に味わわせてあげたい。

Mくんとの楽しい時間の中で私は他の塾生にもこのおもしろさを伝えてあげたいと強く思った。

そのためにはもっと全員の学力が上がらないと、それは味わえない楽しさだけれど、きっと不可能ではないはずだ。

生徒と一緒に感動しながら問題を解いたり考えたりできるのは東大や京大の入試問題ならではということもある。

けれども、楽しく生徒に勉強を教えていくことができれば、こんな幸せな指導(時間)はないよね。

塾の先生は幸せな仕事だとつくづく思う。

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