塾長の考え

塾長の考え(親子関係)2

宮崎西高校理数科の高3生。

優秀な頭脳の持ち主なのは明白。

将来の夢は…。

そう小学生の時と同じ夢のまま。

3~4年間の月は流れたけれども、

ずっと同じ夢を見続けている。

頼もしい生徒だなと思った…、

のもつかの間!

 

状況は実は順調ではなくて、

危機的な状況になっていたのだ。

「え、どういうことですか?」

「もう…本当にどうしようもなくて」

「何でそうなったのですか?」

「よくある話だとは思うのですが…」

「はい」

「義理のお母さんと一緒に住んでいまして」

「はい」

「息子のおばあちゃんになるんですが」

「はい」

「小学生の時からずっと甘やかしてしまって」

「お母さんが子育てをしているのに?」

「いやいや本当に大変なのですよ」

「どういうことですか?」

「私が少しでも厳しくしようとしても…」

「はい」

「おばあちゃんが甘やかすんですよ」

「…はい」

「逆に私が注意されたりして…」

「そんなことがあるんですか?」

「何を言っているんですか先生!」

「と、言いますと?」

「こんなことはよくある話ですよ」

「そ、そうなんですか」

「そうですよ、嫁姑の争いですよ」

「ええっ、そうなんですか」

「やりにくいことったら…」

「う~ん」

「私が厳しくしつけようとしても…」

「はい」

「息子はおばあちゃんに逃げるわけです」

「ああ…」

「結果、しつけができないわけですよ」

「それは困りますよね」

「部屋の中は片づけないし」

「はい」

「靴下も脱いだらそのままですし」

「はい」

「小さい頃から靴下を履くにしても」

「靴下…ですか」

「はい、どうぞってな感じですよ」

ここで片足を差し出すしぐさを見せられた。

「自分で靴下も履けないありさまです」

「えぇ…、そうなんですね」

「全部おばあちゃんのせいですよ」

「そ、そうですよね…」

「この前も学校に呼び出されて…」

「え、誰がですか?」

「私ですよ、私が」

「どういうことですか」

「提出物が期日を過ぎても出ていないと」

「あ、提出物ですね…そうなんですか」

「お母さんの教育はどうなっているのですかと」

「担任の先生に説教をされたんですか?」

「そうですよ、もちろん」

「お母さんが直接的原因じゃないのにですか?」

「そうなんですよ、腹が立つ…」

「学校の担任って、偉いんですね…」

「そんなに偉くはないでしょ!」

「あ、まあ、そうですね…」

「息子の不始末は全部母親のあなたのせいだと」

「え、そんなにハッキリと言うんですか?」

「言われましたよ」

「きついですねぇ…」

「何度も何度も謝ってきました」

「うわぁ…」

「何で私が謝ることになるのかと思って…」

「…そうですよね」

「本人は平気な顔をしているんですよ、先生」

「それは…いかんですね…」

「そんな感じですが…間に合いますか?」

「え、何が…いや、受験のことですよね?」

「は、もちろんそれ以外に何か?」

「いや、他にはありませんよね」

 

 

(続く)

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