塾長の考え

塾長の考え(期末テスト)3

期末テストとは「定期テスト」だ。

 

各高校と各中学校のテストの日程が違うため、

先日最後の定期テストがようやく終わった。

 

定期テストの意義は「基礎力確認テスト」。

学校の授業の理解度は…各生徒で違う。

中学生の段階でもかなり違うが、

これは塾での補習指導でカバーしていき、

定期テスト前の1週間で調整可能。

 

「学校の授業でほぼ理解しています」

 

そういう中学生は塾にはほとんど来ない。

そうなっている生徒とは、

すでに成績が学年上位20%くらいである。

それ以外の中学生は学校の授業はないに等しい。

 

「え、ないに等しい??」

 

学習塾の関係者ならこの事実はほぼ常識。

学校の授業で理解して学力をつけることができる、

そういう生徒になればその数はおそらく1割程度。

 

あとは、

「授業ではわかったと思ってたんですけど…」

と言いながら結局はわかっていない生徒。

 

「授業で先生が何を言っているかさっぱり…」

とうったえてくる生徒。

 

「授業は聞いてもわからないから…」

とあきらめている生徒。

 

これがふつうの中学生の実態。

 

高校生になると、

そもそも塾が補習状態になる時点で、

「黄色信号」。

学校の授業はほぼ意味をなしていなくて、

時間のむだづかいとなっている。

 

こういう生徒の場合は、

塾での指導時間がすべてであり最後の砦。

 

補習指導をとにかくがんばらないと、

その生徒の学力はほとんど上がらないし、

膨大な時間を投入しても、

 

1.中学生の内容が理解できていない

2.中学生の内容が身についていない

 

この2点の場合は大して結果が出ない。

それが高校生の指導なのだ。

よって、

高校生の内容の指導に加えて、

中学生の内容の指導もするという二刀流状態。

この負担が塾での指導にすべてかかってくる。

 

高校生になってから北斗塾に来る生徒は、

①1年生の場合

②2年生の場合

③3年生の場合

の3パターンがあるが、

 

1年生は昨年度ほとんどどこかの学習塾に、

通っていたはずなのだが、

中学生の内容が、

「きちんと仕上がっている生徒」は、

昨年までほとんど見たことがなかった。

 

塾長歴30年目の昨年に初めて見た。

その生徒は〇〇中学校のトップだった生徒で、

現在は宮崎西高校理数科の生徒(高2)だ。

 

この生徒以外に、

「きちんと中学生の内容が入っているね」

と思えた高校1年生は昨年まで「0」。

 

中学生時代は他塾に通っていたはずだが、

あちらこちらに「弱点」があり、

高校の授業を受けても、

完全理解できるような学力ではない。

 

だが、

高校には「合格」しているため、

本人もその親御さんもこう思う。

「中学生の内容はまあまあできるはず」と。

 

「まあまあ」ではまるで役に立たないのが、

高校生の学習内容のレベル。

中学生の内容が「圧倒的に」できている、

この状態のときのみ高校での勉強が成立。

 

ほとんどの生徒はそうではないため、

期末テストのレベルで苦戦する。

 

 

(続く)

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