塾講師のやる気の源とは?(その15)
気分が悪くなる時(主なもの5つ)。
①空腹のとき
②睡眠不足のとき
③塾生がバカにされたとき
④塾生が不合格になったとき
⑤簡単にやせないとき
学校の先生は生徒からすれば絶対的。
そう、絶対的存在である。
大学受験に失敗したときに、
「今後どうしたらいいでしょうか?」
と相談する相手は高校のクラス担任。
もちろん共通テスト直後の3者面談で、
志望大学を変更するかそのままで行くか、
それを相談するのも高校のクラス担任。
学校の先生の重大な仕事の1つに、
「進路指導」という名の業務があるが、
これは生徒の未来を左右するものである。
とても責任重大なものだが、
限定された期間内に多くの生徒を指導する、
その大変さもあるからだろうけれども、
「そんな理由(根拠)で大丈夫なのか?」
と疑問に思うような「進路指導」も多い。
Aくんの高校の担任の先生も、
話してみたことがあるがいい感じの先生だ。
いわゆる「人が良さそうな先生」であり、
生徒たちにもだいぶん慕われている。
それは間違いないところだろう。
その先生の人格的なところを、
私は一切批判するつもりはない。
業務のクオリティ(質)となると、
専門教科の指導はいいのだろうが、
この「進路指導」になると、
データ分析が上手であるかどうか。
そこから数字がどう動いていくかを、
予測する技術が正確かどうか。
これらは先生の人間性とは別問題であり、
担任の先生が誰かによっては、
かなり差があると思わざるを得ない。
そこの部分も十分に考慮した上で、
塾側の立場としてもかなり慎重になる。
それが「進路指導」だ。
進路指導は難しい判断になりがちである。
しかしながら、
大体において生徒は担任を信頼している。
小学1年生の時からずっと、
今現在は高校3年生であっても、
ほとんど変わることなく、
自分のクラス担任を信じている。
これが揺るぎない前提条件である。
あたりまえなのだが、
先生と生徒は友達関係ではない。
それでも先生が年齢的に若い場合には、
どうしてもそれに近くなりがちだし、
若い先生もそのことが嬉しかったりする。
「自分は生徒に人気がある」
と思い込んでいたりもする。
結果、指導のいろんな面が甘くなり、
「ここが急所だ!」と思われるときも、
なあなあで行く場合がある。
そして(恐ろしいことに)生徒は陰で、
「あの先生ではダメだ」
と平気で評価するのだが、
「オレは人気がある先生だ」と、
いつまでも若い先生は勘違いしたままだ。
(あだ名で呼ばれる先生は要注意!)
でも人を導くという仕事は、
軽い気持ちで取り組むものではない。
結果的に生徒がとても困ることになる。
一番困ることは「不合格」である。
指導が甘いとそうなる。
当然ながら私は塾講師でもあるので、
この「不合格」には人一倍敏感。
とにかく嫌だ。
しかしこれよりもほんのちょっとだけ、
嫌なことがある。
それは…
(続く)