塾長の考え

情報大洪水の時代(その18)

その生徒の通う高校の過去の受験の実績で考えると、

 

推薦入試の2次試験の不合格はこれまでで初めてのことだった。

 

いったい何が起きたのか…。

 

 

負けたからと言って今現在やっている勉強を止めるわけにはいかない。

 

推薦入試は不合格だったからと言って、

 

12月に実施される「大学入試センター試験(当時)」を回避することはない。

 

 

大学受験生は負けても立ち上がらないといけないし、

 

最後まで闘い続けないといけないのが受験勉強というもの。

 

 

そうこうしている内に新年が来た。

 

大学入試センター試験は1月の第3土曜日と日曜日に行われた。

 

 

結果は…700点(900点満点)にわずかに及ばなかった。

 

通常であれば国立大学の医学部医学科受験において、

 

700点を切った状態で前期試験の願書を出しても、

 

受験可能な定員(例えば5倍)を越えてしまう志願者数があれば、

 

自動的に不戦敗になってしまう。

 

 

つまり、受験票が送ってこないということになるのだ。

 

 

今回の2次試験の入試においては、

 

私立大学の推薦入試への不信感もあって、

 

「私立はもういい、今年はもう国立大受験にしぼってください」

 

というお父さんの要望もあって、

 

私立大学の医学部医学科の受験はもうしないと決めて、

 

受験の申し込みもしなかった。

 

 

地元国立大の医学部医学科受験の申し込みはしたが、

 

結果だけ言うと、受験票は送られてこなかった。

 

 

この時点で今年その生徒の大学合格の可能性は0になった。

 

 

ちょうどその頃、

 

そのお父さんはあらゆる手段・方法を駆使して、

 

受験した私立大学の受験の実態を調査するという行為に、

 

お金と時間と労力を投入していた。

 

そして、ある驚愕の事実を突き止めることになったのだった。

 

(続く)

 

 

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