塾長の考え

高校1年生のUくんとの話

今から数ヵ月前の話。

 

「Uくん、今は塾に週2回(英数だけ)で来ているけど、そろそろ5教科をがっちりと学習した方がいいぞ」

 

「あぁ~、そうっすか…」

 

「そうっすだ。今の成績は学年で20番台だけど、週3回塾に来て5教科をきちんと学習すれば、今から1年以内に10番以内に入ると俺は思うぞ」

 

「え、本当ですか?」

 

「いやいや、フツーにそのくらいのことはできるから。5教科をしっかりと学習してこそ学年トップ10に入るんだよ、今のままじゃダメだよ」

 

「う~ん、マジかぁ…」

 

「いや、だから、マジだから5教科やんなさいって。お母さんに約束しなさい」

 

「あ~、はい…。え、10番以内に入るってことを約束するんですか?

 

「あたりまえだろ。お母さんだって楽しみがなければ、頑張れないだろ?じゃあ、お母さんに聞いてきてね!5教科指導のことを」

 

「あ~、はい。わかりました。じゃあ聞いてみます」

 

お母さんに許可をもらったUくんは塾で5教科指導を受けることになった。

 

週3回の5教科指導のコースに変えたUくんの成績はいかに…。

 

「塾長、上がりましたよ!」

 

「何?どうなった?」

 

「11番です!」

 

「え、もうそんな成績を取ったの!?すごいじゃん!」

 

「はい!(笑)」

 

「(あと1番で目標達成だったか…)よ~し、1年以内と言ったが、撤回だ。次回のテストで10番以内を取りなさい」

 

「はい?なんで?マジっすか!?」

 

「マジだ…。それがお母さんの『腰を抜かす』のに必要なことだからだよ、わかるね?」

 

「腰を抜かす…。そうなんすね、わっかりました~!」

 

その後のUくんの学年での成績の推移はというと…、

 

6番(進研模試)→17番(課題テスト)→9番(定期テスト:最新)

 

なぜか進研模試の偏差値が昨年11月と比べても大幅に上がっており、全国偏差値も「76.9」という素晴らしい成績で学年で「6番」になったのだが、お母さんが喜んでくれたのは「9番」の定期テストの方だったらしい。

 

「いやぁ~、(母は)かなり喜んでくれてましたよ(笑)」

 

それはそれでいいことなのだが…。

 

「お母さ~ん、定期テストよりも『進研模試』の方で点数を取って学年10番以内に入ることの方がはるかに難しいんですけど~~~!」

 

と…私は声を大にして言いたい。

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