塾長の考え

塾長の考え(自立型個別指導)19

目標を設定する。

 

学習を開始するときに、

 

「次のテストでは80点を目標にする」

 

などと目標を立てる。

そして頑張る。

 

その結果、

1.80点を取れる

2.80点を取れない

 

いずれかの結果が出る。

 

結果が出た場合。

 

「次のテストでは90点を目標にする」

 

そうやって再び努力する。

 

結果が出なかった場合。

 

「(再び)次のテストでは80点を目標にする」

 

そうやって再び努力する。

 

 

…これで何か文句がある?

…これでいいじゃん!

…努力しているんだから良いよね!?

 

私が今まで塾で指導をしてきて、

痛切に感じていることのひとつは、

生徒によって、

「学習の質」に差があるという事実。

 

塾に来れば努力(勉強)する。

自宅では努力(勉強)しない。←コレ、問題!

 

だから、

 

「毎日塾に来れば問題は起きない!」

 

そう思い込む塾長が出てくると、

 

「どうやって毎日塾に生徒を来させようか?」

 

と考えることになり、

あの手この手で生徒を勧誘するだろう。

親御さんにも熱心に話すはずだ。

 

「塾に毎日来れば悩みは解決しますよ」と。

 

だが、

それは根本的な解決には絶対に至らない。

とくに高校生。

 

単純に学習時間を増やす。

塾での(自習室での)勉強時間を増やす。

 

「増やせば解決するんだ!」

 

と信じているのだろうが、

それで結果が出る場合は2つ。

 

〔ケース1〕

生徒の頭脳がもともと優秀で勝手に良くなる。

 

〔ケース2〕

時間が増えれば知識が増えて、

知識が増えれば成績が上がるレベル、

まだその段階にいる生徒限定。

 

 

「ケース1」の生徒の場合、

そこの塾の力量とは関係なく結果が出る。

 

その生徒特有の才能で結果が出るため、

同じような結果を他の生徒でまず再現できない。

 

塾生ではあるが、

1.勝手に英検を受けてきてはあっさり合格。

2.学校のテストがあれば学年上位の成績。

3.「質問は?」と聞いても「ありません!」。

 

こういう生徒は実際にどこの塾にも存在する。

 

塾の指導の影響力は…ほぼない。

その生徒は自由に学習していくのみ。

 

「ケース2」の生徒の場合、

その生徒は今までに勉強することが少なかった。

そのため本人の学力はおそろしく低い。

 

この生徒の場合は慎重に対処しないと、

そこの塾のやり方で壊すこともある。

 

基礎力をつけるためにていねいに指導すれば、

時間はかかっても必ずできるようになる。

根気と忍耐力が指導者に要求される。

 

だが、

 

「次のテストで結果を出す!」

 

といったやる気のある塾長や講師の中には、

時間をかけて1段ずつという発想ではなく、

その生徒の成績を一気に伸ばそうとする。

 

「テスト範囲の問題と答えを暗記させろ」

 

という方針でテストの対策指導をする。

 

結果暗記大会になったテストで結果が出てくる。

定期テストや休み明けの課題テストだ。

 

「範囲の問題の答えを暗記すれば成績は上がる!」

 

勘違いした生徒は、

 

次のテスト範囲の問題の解答暗記に突き進む。

 

 

(続く)

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