塾長の考え

塾長の考え(期末テスト)⑱

今は易々とそんなことはしないが、

目の前にいる生徒の可能性を、

「見逃す」。

 

 

指導者として、

こういう失敗をしないように、

最大限の注意を払っている。

 

かつてわたしの前に現れた生徒で、

 

「この子は頭がいいなぁ」

 

そう思える生徒たちがいた。

 

その生徒たちは、

国立大学に限定すれば、

 

東大(理Ⅰ、理Ⅱ、文Ⅰ)、

阪大、九大、北大、

お茶の水女子大、

神戸大、横浜国立大、千葉大、

 

そういった難関大学を受験して、

全員合格。

 

または、

医学部医学科か薬学部薬学科、

農学部獣医学科などの、

難関学部を受験して合格。

 

しかし、

これは高校3年生や予備校生の場合。

 

中学3年生や小学6年生の生徒で、

 

「この子は頭がいいなぁ」

 

そう思っていても、

 

高校入試終了後、

合格と同時に卒塾。

 

中学入試終了後に合格して、

同年の3月には卒塾。

 

そういう場合は、

その後の指導をできないため、

 

その生徒たちが、

どうなったかは把握できていない。

 

うわさで聞いて、

そこそこは把握はできているが、

 

「結局はそこに進学したか…」

 

と思うことがほとんど。

 

あのまま指導できていれば、

どうなったかな…。

 

そう思ったりもするが、

それもまたその生徒の運命だと、

私自身は思うようにしている。

 

何が言いたいかというと、

 

本人が自分のことをよくわかっている、

そう思われがちだが、

 

案外そうでもないということ、

じつはもっと可能性があったということ。

 

他人だからこそ、

自分自身を客観的に見れることは、

結構あることだ。

 

今現在の私の目の前にも、

複数の成績優秀な生徒がいるが、

 

自分に自信をもっている生徒は、

入塾時点では多くはなかった。

 

むしろ、

自信喪失している状態で、

なおかつ成績不振だから、

しかたなく入塾してきた。

 

これが現実。

 

そもそも、

ほとんどの生徒は、

自覚も足りない状態だった。

 

だから、

いろんな話をして自覚させてきた。

 

その上で自立型個別指導をしている。

 

自覚がないままでも、

小中学生ならば成績向上はたやすいが、

 

高校生以上はどうしても、

学力的に「重症」の状態が多い。

 

メンタルも傷ついている。

 

それでも、

わが子の可能性を信じている母親がいて、

一生懸命に情報を検索して、

北斗塾にたどり着いた。

 

そこでこちらはどうするか。

何ができるのか。

何をしてあげられるのか。

 

生徒を覚醒させてあげられるのか。

 

それとも、

 

何もできないまま終わるのか。

 

その戦いが日々の仕事なのだ。

 

それが塾講師の仕事。

 

それが塾長の仕事。

 

 

(続く)

 

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