塾長の考え

入試は勝負だ。(その3)

6月15日(土)。

 

運命の入試まであと1ヵ月と1週間となったこの日。

 

K君の学習の進み具合をチェックする。

 

だいたいは良好だがそれでもまだまだ追い込みをかけないと危ない。

 

この状況(仕上がり具合)から合格になっていった生徒は今までもいるが、楽観できるほど余裕はない。

 

基礎的な勉強を開始して3ヵ月半たった。

 

一般教養問題も勉強させないといけないし、同様に時事問題もできないと合格しないのが航空大の入試だ。

 

だけど、この時点ではまだそういった範囲まで手が回らない状況だった。

 

文系出身のK君にとって物理はやはり大きな壁となっていたのだ。

 

その巨大な壁を打ち壊すべく中学理科から学習指導をしてきたものの時は6月も半ば。

 

高校物理の内容が標準レベルまで習得できていれば合格ラインに入るがこの時点ではまだ基礎レベルの内容もまだ終わっていない。

 

英語の学習も英検1級程度の学力が必要な問題が過去問の中に散見されるため、当初の予定通り準1級までの指導で大丈夫かも検討中。

 

加えて高校時代の数学の苦手な分野や単元もばっちりとできないまま残っており、

 

「高校時代にここの学習していったときに苦手なままにしておいたね!?」

 

「あ~、わかりました?(笑)」

 

和やかに学習指導は進むけれど入試は勝負。

 

勝たなければK君のお父さんとお母さんに顔向けできない。

 

K君は他県からわざわざ宮崎県にやってきて1人暮らしをしているのだ。

 

親御さんから息子さんを預かっているという認識がこちらにも強くある。

 

 

「K君、もしものことだけど落ちたらどうなるの?」

 

「いや~、何も考えていないのでマジでやばいです」

 

「あ、そう…」

 

 

絶対に勝たなければならない。

 

K君だけでなく私にも見えないプレッシャーがじわじわと忍び寄ってきた。

 

(続く)

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