塾長の考え

東大の受験対策で(その4)

2019年度の東大受験での足切りの点数は以下の通り。

 

※大学入試センター試験を900点満点と換算したとき

 

文科Ⅰ類【628点】 6位

 

文科Ⅱ類【728点】 2位

 

文科Ⅲ類【750点】 1位

 

理科Ⅰ類【698点】 4位

 

理科Ⅱ類【720点】 3位

 

理科Ⅲ類【630点】 5位

 

これは東京大学が公式に発表した、第一次段階選抜における合格最低点。

 

こう見ると東京大学文科Ⅲ類が一番難しい学科のように見える。

 

ところが実際の2次試験の点数(440点満点)と、

 

傾斜点数のセンター試験の点数(110点満点)と、

 

両方足して550点満点の東大入試なので、

 

その観点で合格最低点数を見ると、

 

文科Ⅰ類(351.8点) 3位

 

文科Ⅱ類(358.1点) 2位

 

文科Ⅲ類(342.7点) 4位

 

理科Ⅰ類(334.7点) 5位

 

理科Ⅱ類(330.4点) 6位

 

理科Ⅲ類(385.4点) ダントツ1位

 

という序列になる。

 

※あくまでも点数順。実際に文系と理系では受験科目が違うので単純比較は危険。

 

再度センター試験の足切り点数と並べてみると、

 

文科Ⅰ類【628点】 6位 →(351.8点) 3位

 

文科Ⅱ類【728点】 2位 →(358.1点) 2位

 

文科Ⅲ類【750点】 1位 →(342.7点) 4位

 

理科Ⅰ類【698点】 4位 →(334.7点) 5位

 

理科Ⅱ類【720点】 3位 →(330.4点) 6位

 

理科Ⅲ類【630点】 5位 →(385.4点) ダントツ1位

 

ということになり、これを最終順位で並べ直すと、

 

理科Ⅲ類【630点】 5位 →(385.4点) ダントツ1位

文科Ⅱ類【728点】 2位 →(358.1点) 2位

文科Ⅰ類【628点】 6位 →(351.8点) 3位

文科Ⅲ類【750点】 1位 →(342.7点) 4位

理科Ⅰ類【698点】 4位 →(334.7点) 5位

理科Ⅱ類【720点】 3位 →(330.4点) 6位

 

これが実態である。

 

ちなみにセンター試験を最低点数から平均点数に変えると、

 

理科Ⅲ類【801.7点】 1位 →(385.4点) ダントツ1位

文科Ⅱ類【794.6点】 4位 →(358.1点) 2位

文科Ⅰ類【765.1点】 6位 →(351.8点) 3位

文科Ⅲ類【798.2点】 3位 →(342.7点) 4位

理科Ⅰ類【799.6点】 2位 →(334.7点) 5位

理科Ⅱ類【786.6点】 5位 →(330.4点) 6位

 

このような感じになる。

 

こうなると世間が感じる東大のイメージに近づくだろう。

 

 

 

センター試験とは基礎学力(レベル2~4)の充実度を測る試験だ。

 

東大の2次試験は応用力(レベル6~8)の完成度を測る試験だ。

 

これがわかってくると生徒への指導が変わる。

 

生徒の学力はそれぞれだからだ。

 

そして学力によってどのレベルの問題への対応力を高めれば良いかがわかる。

 

したがって、

 

その生徒への指導内容はこれによって初めて決まるのだ。

 

入塾時において最初からやることが決まっているとすれば、

 

私から言わせると、そのこと自体はおかしいのだ。

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