超二流11
上記の通り「人類vsコンピューター」つまり「人vs人工知能(AI)」の対決は、
コンピューター側に軍配が上がった。
私見であるけれども、
正直言うとこの当時ならばまだプロの方が慣れればコンピューターよりも上だな、
そういう印象があった。
それほどプロの将棋棋士は天才集団である。
この後にも「5vs5」決戦は続いていくのだが、
2014年はプロ側から見て1勝4敗と惨敗し、
背水の陣で臨んだ2015年はプロ側から見て3勝2敗だった。
この年の結果(人類の勝利)をもってこの形式の電王戦は終了となった。
しかしながら、
私はこの年が「AI」が「人間」に追いついた年だと思っている。
2016年に開催された第3回将棋電王トーナメント。
その優勝ソフト「ponanza(ポナンザ)」と、
2015年6月に新設された第1期叡王戦の優勝者の山崎隆之叡王(八段)による対局。
これはプロ側の2連敗で終わり、
2017年に開催された第4回将棋電王トーナメント。
その優勝ソフト「ponanza(ポナンザ)」と、
第2期叡王戦に優勝した佐藤天彦叡王(名人:当時)の対局。
これもプロ側の2連敗で終わり、
この時点で誰もプロの方がコンピューターよりも強いと思う者はいなくなった。
将棋の内容も僅差とかではなく圧倒的な差だった。
将棋界においては「AI」が完全に人間の上を今も走っている。
それも恐ろしいスピードで進化しながら。