塾長の考え

超二流11

2013年4月20日に将棋会館特別対局室で行なわれた第2回将棋電王戦最終局、三浦弘行八段vs.GPS将棋の対局は、102手まででGPS将棋が勝利した。これで対戦成績がコンピューター側の3勝1敗1分となり、現役プロ棋士の敗北が決まった。将棋会館の控え室にはたくさんの報道陣が集まり、前回の将棋電王戦を上回るような注目度の高さ。最終局は約48万人がニコ生を視聴し、これはこれまでの将棋中継で最高記録となった。5局トータルでも200万人を超え、興行的にも大成功に終わった。

 

上記の通り「人類vsコンピューター」つまり「人vs人工知能(AI)」の対決は、

 

コンピューター側に軍配が上がった。

 

私見であるけれども、

 

正直言うとこの当時ならばまだプロの方が慣れればコンピューターよりも上だな、

 

そういう印象があった。

 

それほどプロの将棋棋士は天才集団である。

 

この後にも「5vs5」決戦は続いていくのだが、

 

2014年はプロ側から見て1勝4敗と惨敗し、

 

背水の陣で臨んだ2015年はプロ側から見て3勝2敗だった。

 

この年の結果(人類の勝利)をもってこの形式の電王戦は終了となった。

 

しかしながら、

 

私はこの年が「AI」が「人間」に追いついた年だと思っている。

 

 

2016年に開催された第3回将棋電王トーナメント。

 

その優勝ソフト「ponanza(ポナンザ)」と、

 

2015年6月に新設された第1期叡王戦の優勝者の山崎隆之叡王(八段)による対局。

 

これはプロ側の2連敗で終わり、

 

2017年に開催された第4回将棋電王トーナメント。

 

その優勝ソフト「ponanza(ポナンザ)」と、

 

第2期叡王戦に優勝した佐藤天彦叡王(名人:当時)の対局。

 

これもプロ側の2連敗で終わり、

 

この時点で誰もプロの方がコンピューターよりも強いと思う者はいなくなった。

 

将棋の内容も僅差とかではなく圧倒的な差だった。

 

 

将棋界においては「AI」が完全に人間の上を今も走っている。

 

それも恐ろしいスピードで進化しながら。

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