塾長の考え

塾長の考え(親の学習とは)⑪

「働く目的」の3つ目。

 

それは「価値の創造」だ。

 

大人は仕事を通して、

 

お客さんや社会に貢献していく。

 

貢献とは「価値」を提供すること。

 

①人を救済すること。

②人を幸福にすること。

 

この2つがセットだと私は思う。

 

①はマイナスをゼロにすること。

②はゼロをプラスにすること。

 

簡単に言うとこんな感じだが、

②に関してはスタートが“ゼロ”とは限らない。

 

昨日、

 

高2の生徒(女子)2人から報告を受けた。

 

このブログでも以前に話しているが、

この2人は入塾して1~2ヵ月だ。

 

1人はある「個別指導塾」からの転塾。

1人はある「毎日通える塾」からの転塾。

 

両方の塾とも悪い塾ではないはずだ。

 

本当に悪い塾ならば存続していないから。

 

では何が彼女らを転塾する気にさせたのか?

 

 

それは「価値」が感じられなかった、

その1点に集約できる。

 

 

1人の女の子が言った。

 

「先生、めっちゃ点数が上がりました!」

 

定期テストの結果(点数)である。

 

「ほぉ、どうだったの?」

 

私が聞くとニッコリして答えてくれた。

 

「数学のテストが2つあったんですけど」

(※高校生の定期テストでは国数英は2つ)

 

「うん、それで?」

「1つは79点、もう1つは61点でした!」

「おお、なるほど」

「79点の方はクラスで5番目にいい点数でした!」

「おお、それはいいね!」

「高校入学して以来初めてのいい点数でした!」

「え…、そうなの?」

「はい、いっつも悪くて…」

「いっつも(笑)は、どんな感じなの?」

「2つともだいたい40点台です」

「何と! すごいアップじゃないか!」

「そうなんですっ!」

 

ニッコリと笑顔で応えてくれた。

 

こんな表情をするんだ…と思った。

 

(私も)嬉しかった。

 

 

もう1人の女の子。

 

「先生、めっちゃ点数が上がりました!」

(なぜか、一言一句、同じセリフだった)

 

「ほぉ、どうだったの?」

(私も同じセリフでの反応だった…が)

 

「数学のテストが2つあったんですけど」

(これもまた同じセリフ…「デ・ジャブ」か?)

 

「うん、それで?」

「1つは98点、もう1つは77点でした!」

「おおっ、それはいいね!」

「はい、めっちゃ嬉しかったです!」

 

(私も)めっちゃ嬉しかったです。(笑)

 

要するにこういうこと。

 

塾での仕事の最大の価値の提供は、

「成績アップ」。

 

だから、

 

よい塾講師の定義とは、

生徒の「成績アップ」ができる人。

 

それが1番。

 

親御さんたちも仕事で、

日々「価値」を創造している。

 

だから報酬(対価)がもらえる。

 

(続く)

 

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