塾長の考え

塾長の考え(期末テスト)④

前回のブログで、

小学生の驚異的な暗記力について、

現在の私の率直な感想を述べた。

 

しかし、

付け加えなければならない。

 

「理解速度も恐ろしく速い。

 

「今、ちらっと見ただけなのに!?」

 

何をちらっと見たかというと、

その生徒ができなかった算数の問題の、

「解答・解説」である。

 

北斗塾では間違った問題については、

必ず本人に解説を読ませるようにしているが、

わずか数秒間読んだだけで、

 

「わかりました!」

 

そう言って再テストに進む生徒がほとんど。

 

こう言うと必ず、

「もともと頭の良い生徒ばっかりでしょ!」

と言ってくる大人が多いのだが、

…たしかにそうかもしれない。

 

でも、例えば、

私がそのように思う小学6年生のほとんどが、

明日中学入試があるとしたならば、

 

残念だが、「ほぼ全員落ちる」と断言できる。

 

そう、

今現在の学力ではまるで歯が立たない状態だ。

 

今通塾している生徒の第1志望の中学校ならば、

ほぼ皆が不合格になるだろう。

 

だが実際にそのとき(来年1月)になれば、

結果はどうだろうか?

 

私の見立てではほとんど合格する。

 

今はまだ学力不足でも、

半年後は相当に変化しているからだ。

 

だがそうは言っても、

この夏休み期間に行われる、

「夏期講習」のでき次第に大きく左右される。

 

そのくらい現在の学力は不安定だ。

 

合格に向けてのヤマ場はこの夏なのだ。

 

 

それと大事なことを言い忘れたが、

彼ら彼女らが、

「あっという間に」理解する問題は、

北斗塾で言うところのレベル3~4までの話。

 

(ちなみに小学校のテストレベルは1~3)

 

中学入試に出題されてくる問題のレベルは、

平均的な私立中学でレベル4~5。

 

附属中学校レベルで5~6。

または、

特殊問題や適性問題に至っては、

レベル7程度と言える。

 

宮崎県ではなく、

隣県の名門中学校で、

そこの高等部から東大・京大に合格する生徒が、

現役生と高卒生合わせて昨年度43人の学校は、

中学入試問題のレベルは7~8だ。

 

レベルが高いどころではない。

明らかにこの入試レベルで合格する生徒は、

秀才中の秀才と言える。

 

ところで、

レベル4を超えるような、

思考力を要する問題になると、

講師の指導力が必要になってくる。

 

その指導力の中身とは、

大きく分けて2種類あるのだが、

 

理解させるのに必要な「教える技術」と、

 

すぐにあきらめようとする小学生に、

根気よく、かつ前向きな気持ちで、

「問題を理解していきたい!」と、

思ってもらうための、

「精神的指導をする技術」

 

この2つだ。

 

(続く)

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