塾長の考え(塾)その5
「自分で考えて行動する」
生徒が主体性を持って行動する。
これは指導者がそのようにしようと、
毎回毎回意識していなければ、
そのような指導はできない。
まずもって無理。
もちろん元々それができている生徒も、
稀(まれ)だけれどいる。
母親の教育がすばらしいからだ。
そういう生徒は指導が簡単で楽。
それでいて成績はグングン上がる。
願ったり叶ったりの生徒ということだ。
前にも言ったが、
子育ての目的は子どもの自立心の成長。
これを学力向上のプロセスと重ねて、
同時進行でできるかどうかが、
北斗塾の講師としての腕の見せどころ。
自立心の成長がなければ、
子どもはいつまで経っても手がかかる。
依存心は幼いころに一番強く持っていて、
その割合を年々減らしていくことが、
わが子の成長の証明となるのだ。
理想はわが子の依存心が18歳のとき、
つまり大学受験時には、
依存心がほとんど消えて、
大学生生活が始まる時点からは、
培われた自立心が本物となるように、
4年間(学部によっては6年間)を、
1人暮らしをすることで確立する。
そうなれば社会に出ても大丈夫だ。
その時は学力を有しているうえに、
大学では「学問」を学んでいるがゆえ、
価値ある社会人としてデビューできる。
どのレベルまで学問を習得できているかは、
どれだけ高校生卒業時までに、
本物の学力をつけることができたかどうか、
それにかかっている。
学習塾の最大の役割は、
生徒を志望校に合格させることで、
間違いはない。
ただし、その指導の過程において、
指導者が工夫を凝らしていけば、
生徒の自立心を育むことができる。
その自立心が小学校卒業時までに、
高レベルの域に達している生徒は、
その6年後に旧帝国大学などの、
難関大学に合格している可能性が高い。
そしてそういった難関大学の問題は、
学力向上に大いに貢献できるような、
良質な問題のオンパレードである。
演習を積めば積むほど頭が良くなる、
そんな問題がほとんどである。
こういった問題で訓練できた生徒は、
「思考力」「判断力」「表現力」、
つまり大学入試共通テストが明示する、
これからの時代に特に必要とされる、
能力なのだが、これが手に入る。
故にますますこれから先は、
難関大学に進学できる生徒ほど、
この3大能力をとても高いレベルで、
有している上で学問を習得するため、
社会で活躍することは想像に難くない。
さらに言うと、
自立心が中学校校卒業時までに、
高レベルの域に達している生徒は、
その3年後に医学部や薬学部などの、
難関学部に合格している可能性が高い。
すなわち、
難関大学に合格するような生徒とは、
小学校卒業時までに、
難関学部に合格するような生徒とは、
中学校卒業時までに、
「自立心」を育んでおくことが、
重要事項なのだ。
「自立心」とは何かについて、
次の機会に解説する。
(続く)