塾長の考え

無敗の法則7

「めっちゃわかります!」

 

これは先日うちの塾に無料体験に来た生徒の授業後の感想だ。

 

映像授業を視聴しての感想なのだが、今は世の中にいろんなものがある。

 

私が自塾に映像授業を初めて取り入れたのは1994年だった。

 

当時はまだそんなことをしようとする塾は宮崎にはほとんどなく、

 

どこの塾も講師が直接授業をする「生授業」が最高だと言い張っていた。

 

私が当時知っていた映像授業の1つに「東進ハイスクール」が授業をして、

 

それをビデオに録画したものが契約校と呼ばれる各地域の塾で再生された。

 

その中身は私も結構知っていて、

 

こんなにもわかりやすい授業があるのだなと驚いたものだ。

 

「学校の先生が授業が下手だからわからなくなった」

 

「学校の先生が嫌いだからその教科が不得意になった」

 

「学校の先生の授業が眠くて何も覚えていない」

 

このような話は私が中学生の時にいちばん多く聞いたし、

 

塾講師になってからも山ほど生徒たちから聞いた。

 

ということは特定の学校だけではなく、

 

いろんな学校の一部の先生にはそういう先生がいるということだろう。

 

私自身は小中学生まではいっさいそのようなことは感じたことはなかった。

 

どの先生もいい授業をしていると思っていた。

 

だけれども学年が上がるにつれて、

 

「学校の授業がわからない」と言い出す友人は増えたし、

 

学校の先生を呼び捨てにして仲間内で話す者も何人も出てきた。

 

正直言って当時の自分はそれらすべての話を聞いても、

 

笑って聞いて反論はしなかった。

 

友人とそのようなことで対立したくなかったし、

 

自分ももし理解できない説明をされたら先方に不満を持つことは、

 

自然な感情だと当時から思っていたから、

 

自分の学力を棚に上げておいて、

 

学校の先生に文句を言う友人たちの感情は理解できたのだ。

 

そのような私だったが、

 

高校生になると聞いていてもわからない授業が出てきたり、

 

聞いていても「あやしいな……」と思う説明を聞くことも時々あった。

 

そういう経験をしたものだから小中学生時代の友人たちの気持ちも、

 

高校生のときには己がその立場に立ったからこそよく理解できた。

 

授業の内容が高度になってくればわからないと感じる生徒が出てくる。

 

これは致し方ないだろう。

 

問題はそのようにして出てきてしまった生徒を教育機関として、

 

どのようにフォローするシステムを持っているかだ。

 

現時点ではほとんどの学校の実態は「放置」に近い。

 

これは学校先生の問題ではなくそれ以前の問題なので、

 

おそらく今後も解決はしない。

 

ここに学校の限界があるし、そこを補完するのが塾の役目だ。

 

だが、その役割分担だけでは解決しない問題がある。

 

それは……。

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