情報大洪水の時代(その16)
話によると、
毎年その高校からは成績優良者1名が校内会議で選ばれ、
学校からの「推薦する生徒」として受験する。
いわゆる「学校推薦」というものである。
医学部医学科の受験ということもあって、
学科試験は当然のごとくあり、
その試験に通れば形式上の面接と小論文がある。
(形式上かどうかは疑わしいが)
そして、その2次試験まで進んだ生徒は全員合格している。
100%だ、と。
だから、1次試験の学科試験こそが難関であり、
そこを突破すれば事実上2次試験は関係ないのだ、と。
今回、不出来な準備状態であった自分の生徒も、
1次試験の本番だけが上手いことできたのかしらないが、
結果だけ見れば1次試験は合格。
お父さんの喜びようはすごかったのだった。
「これでわが子は医者になることができる!」
案の定、高校の実施する小論文対策は、
「なっていない」
というレベルであったため、
結局は私が小論文の対策も全面的にすることになった。
何とか小論文だけは、
「これならうまくいきそうだな…」
というレベルにまで短期間で仕上げることができた。
そして、2次試験当日が来て、
それから合格発表の日があっという間にやってきた。
結果は…。
(続く)