塾長の考え

塾長の考え(運命の分かれ道)②

最近入塾してきた高校3年生の生徒たち。

 

いろんな学力の生徒たち。

いろんな性格の生徒たち。

 

それぞれに志望大学と志望学部がある。

 

彼ら彼女らには「やる気」がある。

そして、

彼ら彼女らをサポートする親がいる。

 

現時点では志望大学に合格できる学力は、

どの生徒も持ち合わせていない。

 

そう、現時点では。

 

原石も磨けばダイアモンドになる。

 

どうやって磨くのか?

 

磨き方がわからないから、

塾に入って来た。

 

自分の学力を伸ばしてくれると信じて、

入塾する。

 

生徒もその親も。

 

この状況がこちらからすれば…、

燃える状況だと言える。

 

いろんな学習塾が乱立していて、

広告宣伝の上手なところもあれば、

月謝の大幅なダンピング(割引)をしたり、

あるいは「無料」講習をしたり、

あの手この手で生徒募集をして、

 

「ウチに来れば大丈夫ですよ!」

「私の言う通りにやれば大丈夫ですよ!」

 

まだ教えたこともない生徒を前に、

まだ学力も性格もよくわからない生徒を前に、

自信満々に語って入塾をさせる塾長もいる。

 

わが子が成長して立派な大人になるまでの、

そうなるまでの過程には、

いろんな分岐点が存在する。

 

つまり、

いろんな選択肢がある。

 

選択肢を間違えるか間違えないか、

それが将来を9割決める、

その事実を認識できているかどうか。

 

中学生を高校入試で合格させることと、

高校生を大学入試で第1志望に合格させることは、

技術的に言わせてもらうと、

レベル的には「天と地ほどの差」がある。

 

難易度は比較にならないほど違う。

 

それが大学受験。

 

高校受験で実績を多数出せる学習塾も、

大学受験だと指導ノウハウがおかしい、

あるいは、

「幼稚なやり方」をしているところも、

多数ある。

 

多数だ。

 

高校受験で合格すれば、

3年後の大学受験に向けて、

誰でも同じスタートを切れるはずだと、

信じている親御さんたちが多いが、

実際はそういうことではない。

 

高校生になって学力が伸びていくかどうか、

それの大半は中学生のときの指導のされ方で、

ほとんど決まってしまっている。

 

 

ハッキリ言うが、

生徒を「点取りマシーン」に育てる、

それを目指している学習塾が多い。

 

この知っていそうで知らない事実を、

ほとんどの親御さんたちは知らない。

 

高校入試の合格実績数を誇る学習塾は、

そこで行われる授業の形式も考え方も、

実は、

生徒を「点取りマシーン」に仕上げていく、

そのためのカリキュラムに最適化されている。

 

この事実を親御さんたちは知らない。

 

したがって、

高校合格後に高校の授業内容および、

スピードについていけない、

そうなってしまう生徒が数多く誕生する。

 

その現実を親御さんたちは知らない。

 

点取りマシーンにわが子がなってしまっても、

「(高校に)合格したらいいんじゃないの?」

と思っている親御さんたちがほとんどだが、

それでは大学受験の頃には通用しない生徒に、

なってしまう。

 

そういう「教育」を中学時代にされてしまうのだが、

その真実を親御さんたちは知らない。

 

「知らない」のだから、

大学入試後に不合格という結果が出てから、

事の重大さに気づくことになるのだが、

時すでに遅し。

 

予備校でやり直すことになる。

 

そうなってしまった原因も理由も、

実はわが子が中学時代に、

「どのように(塾で)指導されてきたのか」

 

そこにほとんどある。

 

 

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