塾長の考え(自立型個別指導)22
「授業の良し悪しが勝負のすべてではない!」
(本物の)成績や(真の)学力とは何か?
本物の成績とはその生徒の真の学力を証明する。
真の学力とはその生徒が習得した力である。
「学校からもらう成績表は?」
大きく2種類に分けられる。
①定期(課題)テストの成績表。
②全国模試の成績表。
どちらもわが子の成績表であることは間違いない。
だが、
実態をよくとらえている成績表は「②」である。
私が20代のころ(23歳から塾長だが)、
この事実にまったく気がつかずに指導を続けていた。
中学生までは何も考えずに目先のことだけでいい。
学校の定期テストの結果がすべてだと思って、
全力で指導をしていてもそれが悪手ではない。
それでいいのだ。
しかし、
高校生ともなるとそうはいかない。
定期(課題)テストの結果は、
実態のほんの一部しか表現していない。
これを基準に考えたら確実に負ける。
全国基準で戦う大学入試では確実に負ける。
多くの高校生とその親御さんたちが、
かつての私と同様に勘違いしている。
いや、
勘違いさせられている。
わが子が中学生のときと同じように、
「今度の定期テスト、まあまあね」
などと言って安心していたらかなり危ない。
学校の定期(課題)テストは実態とは、
信じられないくらいかけ離れているからだ。
定期テストの結果がよろしくない、
これはそのままとらえて正しい。
定期テストはできていないといけない。
高校の定期テストでは、
ときどき自意識の高い系の先生(私立に多い)が、
定期テストとはおよそ似ても似つかない、
全国模試のような定期テストを作成して、
アピールする場合があるがこれは無駄なこと。
定期テストの意義や主旨のはき違いをしている。
そんなことをしてブランドイメージを作ろうと、
工夫しているのだが、いらない。
迷惑この上ない。
それはともかく、
定期テストの結果とは、
それ自体が適正な問題であれば80点がラインだ。
それを下回るのは基礎知識が習得できていない。
だが、
一時的にそのような結果が出ても挽回は可能。
長期戦ととらえてコツコツと努力を継続させて、
その生徒のペースにあわせて指導を続けると、
すべては解決する方向に動く。
ただし解決する前に親御さんたちが騒ぎ出すと、
生徒たちの心がざわつき始めるため、
うまくいかなくなる。
このあたりの「落とし穴」には、
例年多くの親御さんたちがしっかりと落ちる。
ついついわが子に説教をしがちだ。
(真剣にわが子のことを考えている証左だが)
成績表のことは以上だ。
問題は「真の学力」の方である。
こちらは「授業の良し悪し」に左右されるうちは、
その生徒の「勉強への取り組み方」が大いに甘い。
断言するが、
「いい授業」に恵まれなくてもまったく困らない。
なぜなら、
「いい参考書や問題集」があるからだ。
「授業の良し悪し」など取るに足らない。
(続く)