塾長の考え(素直な生徒)
高3生や予備校生においては、
連日の塾での学習が熱を帯びている。
「熱」を帯びるとはどういうことか。
それは生徒が「意欲」をもって、
学習に取り組んでいるということだ。
意欲には必ず熱意が伴うので、
おのずと態度や行動にオーラが出てくる。
「何とかして理解したい」
「何とかして覚えたい」
「何とかしてできたい」
そう強く思って取り組む。
それが全員できている状態だ。
「これだよ、これ!」
私の中では満足感がある。
こういう塾がつくりたかった。
こういう予備校でありたかった。
これは今、現実のものとなった。
要因の1つは私が開発したシステムだと、
自負しているが(笑)、
われながらよくこの「システム」を、
完成度が高いものにできたなぁと思う。
来年度はここに「AI」の要素を取り込み、
より盤石に進化させようと思っている。
さて、
塾生のほとんどが、
解き終わった問題(プリント)を、
私の目の前に提出しにくるのだが、
中2のSくんも自分の答案をもって、
私の目の前にやってきた。
何かしら私に話をしたいような気配を、
感じた、
が、答案を出すと自席に戻っていった。
「ひょっとして質問があるのでは?」
そう思った私は彼の答案を見る。
彼が今やっていることは中1の5月の内容だ。
中1のテキストを新たに最近渡したので、
それを最初から高速学習しているところ。
特に問題はないようだが…。
高校生がどんどん私に解答済みの答案を、
出すためにやってくる。
その流れの中でSくんが再びやって来た。
また「何か」を言いたそうな雰囲気だった。
で、声をかけた。
「どう、今やっているところは?」
「あ、大丈夫です」
「懐かしいんじゃないの?」
「はい、けっこうあやふやになっていて」
「そうだよね」
「いい確認になっています」
「それはよかったね」
で、やはり何か言いたそうな雰囲気。
じっと彼の顔を見ると、
「あのっ、お母さんが喜んでいました!」
「えっ、あ~、ブログのこと?」
「はい、すごく喜んでいて」
「まさか、きみは読んでいない…よね?」
「ぼくは読んでいません」
よかった。(苦笑)
「お母さんが…」
「え、(今度は)何?」
「私が『軽い人に書かれている~』と言ってました」
「いやいや、お母さんのセリフそのままだからっ」
「そうなんですか」
「そうだよ」
「きみの活躍で家の中が明るくなるね」
「…」
「これからもきみの頑張り次第だよ」
「…」
「家の中が明るくなるかどうかは…ね」
「はいっ!」
素直な生徒は指導が楽しい。




