塾長の考え(現代文の質問)①
「これ、何点もらえますか?」
現代文の記述の問題での採点の話。
現代文のテストの自己採点で、
生徒からすれば、
記号の問題や選択肢を選ぶ問題、
そういう場合であれば、
丸付けをして点数を出すことは簡単。
でも、
記述の問題になると、
自分の書いた解答が何点取れているか、
自己採点をするのが難しいというわけだ。
当然のことだ。
さすがにそういう場合は、
私が直接採点の基準を教えてあげる。
しかしながら、
何点を取ったかは結果なので、
学力到達度の目安にはなるのだが、
指導をする際のポイントにはなりえない。
答案に書かれた生徒直筆の文章こそが、
貴重な証拠(ポイント)となる。
答案とは、
その生徒の頭の中身を写し出している、
貴重な資料なのだ。
よって、
現代文の指導をする際に大事なものは、
生徒が書いた答案である。
そして、
答案以外にも貴重なものがあるのだが、
それは生徒が問題を解く際に使った、
問題文である。
問題文に、
その生徒が何を書き込んでいるか、
どこに線を引いているか、
そういったことをじっくりと見る。
観察する。
それから、
答案に書かれた解答をよく見る。
洞察する。
そうすると、
その生徒の頭の中で試験中に、
何が起きて何が行われたか、
それらを想像できるというわけだ。
それを踏まえた上で、
生徒に直々に解答の説明をしてもらう。
私の目の前で。
「なぜそう書いたのか」
「解答の根拠は何か」
実は、
こうやって個別指導をしている限り、
人工知能(AI)に負けることはない。
「AIを駆使した指導が実現!」
などといったことを宣伝する塾があるが、
AIではわからないことがいっぱいある。
AIで整理するデータには価値があるが、
それだけでは片手落ちとなり、
問題解決には至らないことがほとんど。
客観的な証拠とその分析、
そして、
講師は常に直に生徒の、
「感情や考え」
を本人の肉声で確認するべき。
生徒本人の表情で確認するべき。
この2点に触れない限り、
本当の個別指導はできない。
北斗塾の自立型個別指導は、
そういう指導を実現できているので、
通常の学習塾が収益重視の考えで行う、
アルバイト講師(学生)による、
「(依存型)個別指導」とは、
世界がまるで違う。
(続く)