センター試験対策(その2)
今日も予備校生のほとんどはセンター試験対策だった。
数学B のベクトルが不得意だというOくん。
今日は2時間ずっと私からの直接の検査を受けた。
ベクトルという単元は「平面上のベクトル」と「空間のベクトル」、
この2つのグループに分かれる。
「平面上のベクトル」は、
1.「平面上のベクトル」
2.「ベクトルの応用」
この2つにまた分類されている。
センター試験に必要な力は最初から特定できている。
特殊ノウハウになるのだが出し惜しみせず初めて披露すると、
それは県立高校入試レベルで90%取れる生徒の力を、
「レベル0」と設定して、
東大入試の問題で7割取れる得点力の生徒の力を、
「レベル8」と設定する。
このときの「レベル4」までの問題が出てくる。
それが大学入試センター試験というものだ。
厳密に言うと「レベル2」から「レベル3」までの問題の理解度、
それが100%の時にセンター試験ではその教科(科目)の8割弱の点数が取れる。
しかしながら、
ほとんどの高校生が中学レベルの問題に対しての処理能力、
これが平均すると約60%程度の反応率なため、
実際の得点力は「レベル2~3」の問題が理解できていても、
係数「0.6」をかけるので48点前後ということになる。
この「レベル2~3」の問題とは進学校といわれる高校の教科書の問題程度だ。
つまり、学校で習う教科書の問題が100%理解できる状態で「レベル3」。
この状態の時の受験生の中学基礎レベルの学力が高校入試程度の問題の理解度が、
6割なら48点程度。
7割なら56点程度。
8割なら64点程度。
9割なら72点程度。
こういった点数がマーク模試の点数として出てくる。
これらの数字が今現在全国の高校3年生の親御さんたちが見ている、
わが子の点数の正体だ。
この知識は予備校生には特殊知識として教えてあげるのだがどの生徒も、
「今までそんなことは高校の先生から聞いたことがない」
「いろんな塾に通ったけど聞いたことがない」
「前の予備校でも聞いたことはない」
このように言うが当たり前である。
これはうちの学習塾が小学1年生から高校3年生まで。
予備校生を併設しているから高卒生。
こういったあらゆる学年の生徒の指導と研究の実績があって、
なおかつ私の塾講師のキャリアが20年過ぎてから、
ようやく解明できたものだからだ。
塾講師なら誰でも知っているわけではない。
予備校講師でも知らないだろう。
市販の書籍などでも書かれていることを見たことがない。
話は戻るがOくん。
彼の「平面上のベクトル」の「1.平面上のベクトル」の部分の、
レベル1~2の理解度(=正解率)は9割程度だった。
この1割をがっちりと指導をして克服させた。
こういった対処ができるのが自立型個別指導のいいところ。
ただ単に講師が生徒のそばにいて、
粛々とテキストを進めていくだけの個別指導とは違うところだ。
そしてOくん。
今日は次の「2.ベクトルの応用」のレベル1~2を検査される予定。