情報大洪水の時代(その14)
推薦入試まで残り4か月ちょっと。
そこから3か月が過ぎたとき。
学習の状況はどうだったかというと、
新たに学習開始した科目のどれもが半分進んだ程度だった。
そして4か月が過ぎたときにはなんとか7割程度進んでいたくらいだった。
しかし、どれも教科書の章末問題程度の問題までなら解けるという状態だった。
「医学部医学科受験において、これでは…推薦入試での合格は難しいだろうな…」
かなり不利な状態で受験せざるをえない。
自塾の基準でいえば「レベル6」の問題が解けるようになっていれば、
私立大の医学部医学科といえども合格できる水準に達する。
だが現時点ではどう見ても「レベル3~4」程度の学力しかない。
さらに試験範囲的には3割程度の未学習が存在している。
勝つ見込みは客観的に見て5割を楽々切っているだろう…。
試験日まで数日残していたが、万事休すと思われた。
(続く)