情報大洪水の時代(その13)
学習は早く進めないといけない。
でも、生徒本人には「理解するペース」がある。
これを破った瞬間に学習はできなくなる。
※学校の授業だけで学力はつかない理由の1つはコレ。
この生徒固有の学習ペースを乱さないために、
個別指導という指導形式を採用しているのだ。
それなのに生徒本人を急かして学習進度を上げても、
結局は学力構築にはならない。
理解が浅いまま問題が解けるようになるほど、
高校の内容は簡単ではないからだ。
でも、高校3年生は受験生だから当然ながら時間は限られていて、
試験日までに仕上がっていないと不合格になる。
この劣悪な状況を生じさせないためには、
生徒が高校1年生の4月の時点で目の前にいればいい。
そこから半年間かけて中学3年間の学習不十分なところ、
そこを補強しつつ1年生の授業の予習という2段構えの指導、
これができて軌道に乗れば、
3年後に日本にあるほとんどの難関大学にも合格できるのだが、
この貴重なチャンスをほとんどの新高校1年生は捨てている。
「今まで高校受験のために頑張ってきたのだから、いいだろう」
こう考えて1年時から部活動にだけ燃え、
「学校の課題さえやっていれば大学くらい受かるんでしょ」
こう勘違いして2年くらいの年月が瞬く間に過ぎる。
これでは…東大を筆頭とする難関大学、
医学部医学科のような高倍率の難関学部、
そういったところに合格できるようになるわけがない。
大学受験とは、
高校の3年間を油断なく学習して、
高水準に学力が達し切った生徒しか合格できない、
そういうふうになっているものなのだ。
(続く)