塾長の考え

情報大洪水の時代(その8)

実力が上がってきているなら、

 

志望大学の変更をしても大丈夫でしょ!

 

なぜなら、「実力が上がっているのだから」

 

 

何となく言いたいことはわかるが、それは論理的ではない。

 

地元県立高校の受験であれば、

 

普通科高校であれ工業高校であれ商業高校であれ、

 

結局のところ、入試問題は全部同じなのだから、

 

中学3年生の秋くらいの時点で実力が上がってきていれば、

 

商業高校志望の生徒が普通科高校に志望校を変えてもいいだろう。

 

 

しかし、大学入試は違う。

 

 

大学ごとに問題のレベルもさまざまだが、

 

問題の出題のされ方も大学ごとにほとんど違う。

 

見事なまでに。

 

 

狙った大学に合格させるためには、

 

それ相応の育て方(=指導の仕方)があるのだ。

 

 

とにかく問題のレベルを上げて多くの問題を解いていけば、

 

どこの大学でも合格するんですよね!?

 

 

そのような単純な話ではない。

 

時間が潤沢にあれば、話は別だけれども。

 

 

立場が高校生であっても、予備校生であっても、

 

それぞれ皆、使える時間が限られている。

 

ここがポイントなのだ。

 

 

つまり、時間の無駄遣いをしたら、

 

その時点でハイレベルの大学受験の場合はことごとく失敗する。

 

 

生徒の持つ能力も当然大事だが、

 

ほとんどの受験の合否を握っているのは、

 

目に見える範囲で判断すれば「時間管理」である。

 

 

 

大学受験の「繊細さ」がわからない指導者に習った生徒は、

 

元々その生徒の実力が高いレベルであれば合格することは可能だが、

 

そうでない生徒であれば、

 

指導者の力量のせいで、

 

ほとんど第一志望大学(ハイレベル)には合格しない。

 

 

しかしながら、その結果の理由は、

 

ほとんどが生徒の能力不足か努力不足という認識で終わる。

 

(続く)

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