塾長の考え(親子関係)14
わが子に一番影響を与える存在は?
①小学生までなら…母親。
②中学生なら…学校の先輩か友人。
③高校生なら…?
人間関係能力は親子関係を基礎とするので、
ここが未熟な関係性のまま大人になる、
そうなるとわが子はどうなるか?
一例をあげると「学校の先生」である。
「ハッキリ言ってハズレです」
「最低1年間は子どもも親も我慢です」
このような言われ方をされてしまう、
残念な学校の先生がいる。
さて、
この学校の先生が低評価をされる理由は?
筆頭としては、
1.教え方(授業)が下手
つまり、
これは「技術的なこと」であり、
その先生の修練が足りていない。
低評価の最大の原因はそれだ。
しかしながら、
これは技術的なことなので、
本人が次の3点を自覚すれば問題は解決する。
①(努力する)時間の確保をする
②(努力する)方向性を間違わない
③(努力する)ポイントを押さえる
やっかいなことは、
2.生徒との関係性が悪い
つまり、
「人間性に疑問がある」
このような場合には…、
問題は解決しない可能性が極めて高い。
つまり、
人間的に未熟ではあるが、
学力的には専門家であるために、
「教員免許」は持っている。
免許はもっているが、
人間性の部分が未熟なために、
生徒との関係性が悪い。
このような先生が教科担当や学級担任、
そんなときはどうするか?
この問題は…、
解決するための難易度が高い。
いったん冷静に考えてみたい。
そのような先生が誕生した背景を考える。
まずかなり高い確率で、
その先生はじつの母親との親子関係は、
悪いはず。
親子関係は悪くとも、
学生時代に学力だけを伸ばすことは可能だ。
塾に逃げ込めればいいから。
そのような人が教員になったら?
そのような人が医者になったら?
生まれてからずっと母親に影響されて育つ、
それが子どもだ。
しかしわが子の年齢とともに、
子育てが変化していくことを意識して、
親子関係を再構築していくことを、
子ども側に要求することは難しい。
これはやはり母親の役目だ。
さて、
わが子に一番影響を与える存在は?
①小学生までなら…母親。
②中学生なら…学校の先輩か友人。
③高校生なら…?
ここで②や③に関して、
「もう私(母親)ではムリかも…(涙)」
と自信喪失し、
「塾の先生に任せよう」
「自宅ではムリ、塾(の教室)に任せよう」
こう思ってしまって、
全面的に塾に頼ると決めた場合は、
もう博打(ばくち)と同じで、
そこの塾長の人間性(価値観)が、
わが子に波状攻撃をすることになる。
「友達を蹴落としてでも勝てよ!」
「はい」
「親の言うことを聞くな、俺の言うことを聞け」
「はい」
「学校の先生はダメダメだから塾の言う通りに!」
「はい」
「友達に(今回の)テストで勝ったか?」
「勝ちました!」
「よし、良かったな」
「はい!」
「部活と勉強、どっちが大事か?」
「…」
「どっちなんだ、ああ?」
「…」
(続く)