塾長の考え(九大受験)12
Cくんは九大志望の1浪生。
北斗塾予備校は個別指導の予備校で、
自立型個別指導の予備校。
Cくんは今日も彼独自に設計された時間割、
これに沿って学習中。
8月8日くらいまでをリミットとして、
8月19日実施の共通テスト模試の日本史。
この模試で結果を出すべく、
日本史をテスト範囲まで1から学習し直して、
完全に終わらせる予定。
確認したがそれを達成できそうである。
「良かったね、予定通りじゃん」
「あ、はい(笑)」
「いや、予定よりも早く終了しそうだけど?」
「あ、はい、1週間早めに終わります!」
「おお、すごいじゃないか!」
「あ、はい(笑)」
予備校生には自主的に時間割を作成させている。
が、それはきちんとした根拠に基づいている。
したがって、
誰1人として同じ時間割にはならない。
それぞれの生徒の現時点での学力の習熟度、
志望大学を受験するときの共通テストの傾斜配点。
志望大学の2次試験の教科と配点。
それらをすべて勘案して時間割は決まる。
だが「流動的」だ。
毎回の模試で本番を想定した実戦訓練。
それゆえに、
毎回の模試に挑むテーマは各自が違う。
そして、
その成果は模試終了後に各生徒との打ち合わせ、
これで確認をして「振り返り」を徹底的に実施。
次の模試までの課題を生徒ごとに設定。
本番から逆算しての学力達成時期を段階ごとに設定。
その確認を毎回正確に行う。
前回から今回までの模試に関してのデータを収集して、
ビフォー、アフターで各教科の各科目ごとに評価。
1問ごとに分析して、
何の教材のどこの部分がタスクになりうるかを抽出して、
期限を決めて実行計画を立案。
定期的に担当講師がチェック。
その結果がリアルタイムで正確に報告として上がってくる。
各生徒のタスクの終了具合が成績に反映されてくる。
この精度が受験年の後半になればなるほど上がらないと、
受験に負ける。
1人ひとりのチェックが甘くなると、
受験に負ける。
逆に言うと、
学習の精度が上がり、
学習の進捗状況に誤差が出なくなってくると、
受験に勝てる。
これを「ゾーン状態」という。
「ゾーン状態」に入った生徒で不合格になった生徒は、
過去17年間の予備校指導において、
じつは1人もいない。
だから、
「ゾーン状態」に生徒たちを突入できるように、
何か月もかけて根気よく個別指導を続ける。
共通テストは1月の半ばに実施され、
「ゾーン状態」に12月の時点で入った生徒は、
今まで全員(の親御さんたち)に、
12月の時点で私から「勝利宣言」を出している。
「勝利宣言」を出したのに、
本番で不合格になったことは1度もない。
(続く)