情報大洪水の時代(その9)
推薦入試に残された期間は4か月間程度。
その準備のために新規で指導をしなければいけない科目は3つ。
その3つの科目は地元国立大学の入試科目(2次試験)では必須でないため、
入塾以来いっさい指導をしてこなかった。
その生徒の直近の成績表を見る限り、
その科目の成績は定期テストレベルで50点あるかないか。
その内容ではおそらく一般試験では偏差値50は…絶対にいかない。
「1年前の入塾する前の学力状態がきれいに保存されている!(苦笑)」
この状態から医学部医学科に合格することって…あるのかな…。
さらに面接指導と小論文指導もしなければならない。
「塾長、大丈夫ですよ、面接指導も小論文指導も!」
「え…、何で?」
「学校がやってくれるということですから」
「そうなの…?」
「はい、だから塾ではしなくてもいいんです!」
ここで衝撃的な内容を1つ言わねばならない。
実態の詳細は述べていると長くなるので省くが、
「面接指導」はともかくとしても、
「小論文指導」をまともにやっていると思える高校は、
私が知る限り(県立私立合わせて10校程度)では1つもない…。
「何なのこれ???」
という指導(生徒が担当の先生に添削されている実物)しか見たことがない。
正直言って、
「小論文の指導」は大手予備校の講座ならほぼ合格できる内容だが、
地元の高校の先生がする小論文指導(添削)はビックリするほどレベルが低い。
合格すると思える答案作成指導はどこでも行われていない。(過去28年間調べ)
(続く)