塾長の考え

塾長の考え(親子関係)18

親子関係の改善のやり方。

 

わが子に声をかける。

雑談をする。

わが子の話に耳を傾ける。

理解に努める。

共感をする。

 

この5つの手順で進めればいいことは、

何回か説明している。

 

注意点も解説した。

 

では、

もうはるか前過ぎて忘れているであろう

GKくん(宮崎西高校理数科出身)の話に戻る。

(第1回~3回「親子関係参照」)

 

「1.調査」から始まったGKくんの学力。

 

この調査でハッキリわかったことがあった。

 

それは、

国語の学力が極端に低いということだった。

国語の学力が低いことは一番まずい。

 

なぜならば、

教科書も参考書も学校の授業も塾の指導も、

すべてが「日本語」で行われているからだ。

 

すべての瞬間に機会損失(ロス)が出ることが確定。

 

例えば学校での国語の授業。

これを受講していてもほとんどの生徒の学力は、

上がらない。

 

理由は自分の頭で考えないからだ。

ほとんどの生徒が授業中ずっと、

黒板の内容をノートに書き留めている。

 

これでは単なる「書写」と変わらない。

授業の時間を活かせるという段階の前。

 

板書するということは、

勝負の力点が授業の時間内ではなく、

自宅学習の時間内に移行してしまっている。

 

つまり、

自宅学習時間内において、

 

「なぜこのような解答になるのだろうか」

 

これを自分の頭で徹底的に考え抜かないとダメ。

この考え抜く時間中に生徒自身の頭の中で、

「化学反応」が起きる。

 

こうならないと「真の学力」は養成できない。

 

この「考え抜く」という行為だが、

これが授業中になかなかできない。

 

教師は教科書の本文の説明をすることに集中して、

生徒の理解度チェックは行われていない。

 

国語のような語学の学習は、

教師と生徒との間で「交流」できれば、

じつは飛躍的に学力が向上する。

 

私はこのやり方で、

60点未満(100点換算)の生徒たちが、

本番(センター試験時代だが)で、

満点をとるという経験を何度もしている。

 

ただし、

正直に言うとこれは「現代文」に限ってだ。

 

そういうわけで私個人としては、

 

「国語(現代文)はディスカッションで伸びる」

 

という確信をもっている。

 

もうひとつ指導ノウハウを特別に披露するが、

 

「小論文はディベートで伸びる」

 

これも何度も実証済みである。

 

 

国語という教科は3つの科目で構成されている。

 

1.現代文(評論文、小説文)

2.古文(日本の古典)

3.漢文(中国の古典)

 

現代文と古文・漢文の学習方法は違う。

 

古文と漢文は英語と同様に、

 

1番目に古典文法(古文)と句法(漢文)、

これは英語で言うところの英文法だが、

ここから始めれば効果が出る。

 

2番目は「音読を徹底する」こと。

 

だがGKくんは…、

このやり方以前のレベルだった。

 

国語力が低いおかげで、

彼の学習効率や効果は悪影響を受け続けた。

 

中学時代の国語の勉強不足が、

高校生になってからの彼を、

いつまでも苦しめ続けた。

 

 

(続く)

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