塾長の考え(小6のCちゃん)【後編】
さて、
私立中学校のプレテストを4つ受けたCちゃん。
結果はすべてが「特待」での合格。
塾では、
(中学校のプレテストの)過去問は、
一切やっていない。(指導していない)
塾が指定するテキストを、
自立型個別指導でしっかりとやっただけ。
で、話をさらに彼女に聞いてみた。
「お、お母さんはこの結果に関して…」
「はい」
「何て言っているのかなぁ?」
最初の結果はH中学校だったらしい。
「まずはH中学校から連絡が来ました」
「それで特待だったんだよね?」
「はい、1番上でした」
「い、1番上?」
「はい(キリッ!)」
あっさりと返事された。
「あの~、さぁ」
「はい」
「お母さんの反応は?」
「『えっ、えっ!』って言っていました」
「おお~っ(それそれ!)」
「めっちゃびっくりしていました」
「うんうん(それそれそれ!!)」
よしっ、喜んでもらえている。
それが(こちらが)望んでいる反応なのだよ。
「(ふふふっ)」
私は心の中で小さくガッツポーズをした。
Cちゃんは黙ってこちらを見ている。
「あのさ、他の中学校はどうだったの?」
「全部、1番上の特待でした」
「何~~~!(まじで!?)」
一呼吸置いた。
「本当に…全部が1番上?」
「はい」
「う~ん、で、お母さんの様子は?」
「2回目からは、『ふ~ん』です」
「え、『ふ~ん』だけ??」
「はい、『ふ~ん』だけです」
「ほぉ……いや、はぁ、そうなんだね…」
「はい」
とまあ、
こういう会話をCちゃんとした。
まあまあ楽しい会話だった。
(私からすれば)
こういう経験は初めてではない。
でも、
Cちゃんにとっては初めての経験。
楽しくしたいところだった。
月額41600円かかる私立中学校も、
Cちゃんの場合は月額2500円でOK。
かなりの「差」だ。
「1500円のところもあります!」
いや、そこはもう問題ではない。(笑)
Cちゃんのお母さんは、
あれこれと言ってくる保護者の方ではない。
だが、
最高の結果を娘は出している。
なぜか?
それは「そうなるような」育て方を、
何年間もかけてしてきたからだろう。
北斗塾に来たから「いい結果」になった、
そういうわけではないと思う。
Cちゃんはどこの塾に通っていても、
おそらくは今回と同じ結果だったと思う。
バスで10分間かけてわざわざ通う塾。
(途中にはいくつもの塾があるのに…)
Cちゃんのお母さんには、
こちらが感謝したい。
(終)