塾長の考え

塾長の考え(失敗とは何か?)②

新しく塾に入ってくる生徒。

 

その生徒が模試の成績を持ってくる。

 

それでわかることと言えば、

 

その生徒の学力の一端。

 

その模試に出題されていた問題に関して、

 

どの程度の習熟度だったか、

 

それがわかるだけ。

 

したがって、

 

その生徒の真の学力がわかるとか、

 

「今度の入試ではもうだめだろうね」

 

などと軽々しく判断できるものではない。

 

だが、

 

いくつかの模試の成績表があれば、

 

おおよその検討はつく。

 

その生徒の学力はどうなのか。

 

 

それから、

 

北斗塾独自の方法でその生徒の学力を、

 

必要な教科(科目)だけチェックする。

 

それで目安を立てる。

 

その生徒をどのように育てるのか。

 

 

時系列で成績が表記されている場合、

 

つまり、

 

学校の定期テストの成績表の場合、

 

最初から順番に目で数字を追う。

 

そうすると、

 

うっすらとその生徒の「歴史」が、

 

私の頭の中に浮かんでくる。

 

「辛かったろうな…」

 

もちろん、

 

成績が順調な生徒は、

 

塾には「入らない」ことが多い。

 

塾に来るということは、

 

成績不振になってから、

 

「しょうがなく」

 

来る場合がほとんどであり、

 

それ以外で来る場合は、

 

親子ともどもが、

 

意識が高い場合である。

 

当然子どもの成績もよく、

 

志望校もとても高い。

 

結果的に、

 

成績良好で入塾してくるため、

 

大多数の生徒とは違った、

 

ハイレベルな問題の指導ができる。

 

実力の伸びもまるで違う。

 

(本当に)速い。

 

ますます難関校(大学)に、

 

合格する可能性が高まる。

 

「先生、偏差値が65を超えました!」

「え、すごいね、良かったね」

 

「先生、1000点満点で879点でした!」

「お~、…やるね」

 

会話もこの程度で終了。

 

「富める者はますます富み栄え…」

 

という言葉を毎回思い出す。

 

こうやって、

未来の勝者はその可能性を、

日々日々上げていく。

 

確実に。

 

詳細を分析するのは、

私が個人的に別の時間帯で、

「研究室」にこもってする。

 

そこで今後の戦略を立てたり、

立て直したりする。

 

何も考えずに、

現状の勉強を進めるということは、

ほとんどない。

 

成績表が出れば必ず考える。

 

ところで、

成績がいい生徒は戦略のことだけを、

考えておけばいいが、

 

成績不振で入塾して来た生徒は、

心にダメージを負った状態である。

 

そこをケアしていく。

 

1つには「失敗とは何か」。

 

これを簡単に話してあげる。

 

失敗とは、

努力することを諦めて初めて、

「確定する」ということを。

 

(続く)

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