塾長の考え

塾長の考え(ショート 603)

親がわが子をリードして戦うのが中学受験。

わが子が親をリードして戦うのが大学受験。

 

中学受験をする生徒の心境はいかに?

 

これはもう決まっていて、

成績を上げてお母さんの笑顔が見たい。

合格をして両親に喜んでもらいたい。

 

これが子ども、つまりわが子の本音

 

子どもからすれば、

いつも頼ってばかりの相手が親と言う存在。

 

小6にして、

自分の頑張りで親を喜ばせることができる、

それが中学受験の勉強を頑張れる、

最大の動機。

 

受験を決意したきっかけは、

友達の影響であっても、

頑張り続ける動機はそれ。

 

模試でいい点数をとれば母親が喜ぶ。

これが子どもにとってはとても嬉しく、

また誇らしいこと。

 

ただし、母親の方が、

 

「本当に私の笑顔が動機なのかな?」

 

そう思うお母さんは要注意。

 

ふだんの生活の中で、

わが子が自分の言うことを聞かないときに、

ついつい高圧的な権限の行使に走りがち。

 

親と言う力をもった者の権限の行使である。

 

わが子にとっては「威圧」的手法となるが、

親にしてみれば、

未来に起きそうな脅威からわが子を守るため、

という口実で正当化されると信じているので、

一時的に用いられる。

 

しかし、

その効果は幻想であり瞬間的なもの。

 

大人だからといって、

すべての親がわが子どもに対して、

偉大な行動をとる必要はない。

 

最大かつ崇高な力とは、

往々にして「単純な忍耐」である。

 

大学受験ではこの状態が逆転する。

 

 

(続く)

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