塾長の考え(防衛大、海上保安大)前編
先週の金曜日のことだ。
スタッフから電話が入った。
夕方の5時過ぎだった。
「塾長、Jくんが話があるそうです」
「あ、そうだった」
Jくんにさっそく代わる。
「もしもし」
「塾長、海上保安大、受かりました!」
「おお、良かったね!!」
「はいっ!」
Jくんの目の前には私はいなかったが、
同じビル(塾内)にいたので、
そのまま彼のいるであろう部屋に戻る。
私とJくんはずっと電話で、
あれこれとしゃべっていたのだが、
私が部屋に入り、
Jくんが話している背後に近づいて、
「いや~、おめでとう、良かったね」
「うわっ、(笑)、あ、はい」
「よくやったね!」
「はい、ありがとうございます!」
こんな瞬間があるから、
毎週日曜日も休まずに受験指導をできる。
(今のこの時期だけだが)
今日も指導を受けに来ている生徒たちがいる。
誰もがみな真剣ではあるが、
やはり大学受験生がいちばん真剣に見える。
それも予備校生が。
1度は怖い目にあったことのある受験生。
それが予備校生だ。
だから、
意識が違う。
まるで違う。
結局のところ、
学校の成績もそうだが、
試験でいい成績をとる生徒とは、
意識が高い生徒。
意識が高ければおのずと勉強する。
努力が継続される。
真剣さの度合いが違う。
だから、成績が良い。
そうでない場合はどうかと言うと、
①勉強のやり方が悪い。
②勉強の時間が少ない。
③そもそも勉強の意義がわかっていない。
こういった理由が主だ。
ただし、大学受験生の場合は、
これだけではない。
①小学生時代からの学力の蓄積。
②中学生時代からの学力の蓄積。
これがいよいよ全部問われる。
①と②に関しては、
受験は受験でも「高校受験」の場合は、
何とかなる場合が多い。
例えば宮崎のような地方で言えば、
県立高校が無理そうなら私立高校へ。
といったように保険がきく。
「大学受験も同じでは?」
同じではない。
これはその後の人生に大きく影響する。
日本の社会のしくみを見てみれば、
社会人ならばだれでもわかることだ。
(だれでもは言い過ぎかもしれない)
さて、
①と②にプラスして、
予備校生の場合は、
③高校生の時代の学力の蓄積
これも「完全に」上乗せされる。
小学1~3年生の場合はともかく、
小学4~6年生の学力、
中学1~3年生の学力、
高校1~3年生の学力。
これらの合計が足りないから、
浪人しているのだ。
特に中学時代の学力が低い場合、
高校生で年々理解度は下がるので、
高校の学力は無きに等しい。
※大学受験のレベルで言えば
(続く)