塾長の考え(夏期講習)②
夏期講習が始まった最初の週末。
とりあえず一週間。
感想としてはまずまずかな。
やはり「まとまった時間」が、
これだけ連続でとれる夏期講習は、
小中学生にとっては、
かなり学力向上につながる。
そう確信している。
毎日の様子を見ていても、
ふだんと比べてかなり学習が進む。
親御さんたちからすれば、
夏期講習の料金はかかるが、
実際にはかなりの効果が、
講習後には出てくるため、
元は取ることになるだろう。
中学生の場合は、
夏休みが明けて、
学校の授業が始まっても、
国語を除く全教科に対して、
6~8時間くらい分の予習も、
出来そうなくらいのペースだ。
(現時点で)
中学受験生(小学6年生)たちは、
4月から講習前までの期間に、
十分やれなかった社会と理科が、
「毎日たくさんできる」
このことが楽しいようだ。
小学5年生の初めの内容から、
順番に復習していくのだが、
やはり…、
あっという間に暗記できる。
さすがは「流動性知能」の、
最盛期(序盤)の世代だ。
だが、
中学生も負けてはいない。
見劣りすることないくらいに、
社会と理科の学習が進む。
英語と数学の学習のはざまに、
なるべくセッティングするのだが、
想定通り、
社会と理科の学習が、
英語と数学の負担感を、
うまく取り除いてくれて、
リフレッシュできているようだ。
じつは、
中学生とは言えども、
理系の教科と、
文系の教科は、
連続学習すると効率が悪くなる。
これは学習するうえでは、
初歩の常識なのだが、
塾のカリキュラムの都合で、
数学→理科、国語→社会
あるいは、
英語→国語。
この順番で授業を受ける、
そういった生徒たちは、
脳の疲労が大きいので、
集中力がもたない。
理由は、
講習は長丁場になるからだ。
したがって、
学習の「生産性」は落ちる。
授業のコマ数が多いほど、
結構な学習ロスが出てくる。
サービスを受ける側はいつでも、
知らないうちに「損をする」とは、
まず思わないものだ。
なぜなら、
「サービス」を受けることは、
無条件にプラスなことだと、
思いこんでいるから。
気をつけておかないと、
相手が「プロ」であっても、
こんなことは起きるのだが、
それを不満に思うことはない。
その現象には気付かないし、
その知識をもっていないから。
子どもたちが、
楽しくやれないような講習は、
成果をほとんどもたらさない。
(続く)