塾長の考え(「個別指導」とは何か)③
①学校の課題(だけ)をやる。
②テスト1週間前から本気で学習。
この2つの取り組み方の結末を、
よく考えてみればわかる。
①では「真の学力」は身につかない。
なぜか?
「学校の課題」は例えれば、
給食である。
給食の意義はバランスの取れた栄養を、
生徒全員に平等に配すること。
そのために栄養管理士が献立を考え、
その献立の計画に沿った給食を実現。
そして学校内の生徒全員に、
滞ることなく行きわたらせる。
それで?
そこに実現するものは、
「最低ラインの確保」である。
給食自体は「Good」であるが、
生徒一人ひとりにとっては、
「Best]ではない。
摂取するべき栄養素は、
各生徒によって異なる。
(生徒の)
体質によるもの。
食習慣によるもの。
体格によるもの。
コンディションによるもの。
他にもあると思うが、
個別対応でない限り、
「Best」の栄養摂取はできない。
繰り返すが、
一斉対応である限り、
「Good」は可能でも、
「Best」はほぼ不可能なのである。
どういう「栄養」を摂取し続けるかは、
わが子の成長に心身ともに影響が出る。
※体だけでなく精神にも影響が出る。
(最新の科学で判明してきている)
その摂取期間が長くなればなるほど。
影響は出るのだ。
「食べれればいい」
「食べさえすればいい」
というような単純なものではない。
※健全な成長を望めばの話。
だから国家資格を有する専門家である、
栄養管理士が献立を決めるのである。
だがそれも、
(生徒の)
個別の状況に合わせるのではなく、
「一般的に考えれば」
という前提で献立を決める。
そのやり方は、
①集団授業のカリキュラムの組み方
②個別指導(授業形式の指導)
※ホワイトボード使用の個別授業
③映像授業の視聴(だけ)
この場合とほとんど同じ。
そう、
「Good」ではあるが、
「Best」ではない。
よって、
個人間で日々必ず「差」が生じる。
それはビジネス用語でいうところの、
「機会損失」というものだ。
「同じ授業を受けているのになぜ?」
★学力や成績に差が生じるのか?
それは個別対応でないからだ。
それを、
「地頭(生まれつき)のせい」
「遺伝(親)のせい」
「学校(先生)のせい」
といろんな「せい」にしがち。
だが、
根本的な原因は「仕組み」にある。
そこに不備があるからそうなる。
でも、
それに気づく人は少ないし、
塾などのプロ(専門家)でも、
そのほとんどがわかっていない。
「それではダメだろう」
というやり方が本当に多い。
(続く)