塾長の考え(TOKYO MER)
先日のことだ。
何気にあるスーパーの駐車場で、
車内にてTVをつけてみた。
映画版「TOKYO MER」が放映されていた。
これは以前に日曜劇場で放映されていた、
ドラマの映画版(劇場版)である。
私個人が毎週よく観ていたこともあり、
ついつい観ていたら、
いつの間にか2時間以上も駐車場で見続ける。
そんなことになってしまった。((;’∀’)
ストーリーの展開としては、
常に緊急な状況に「不注意」から陥って、
次々と輪をかけて困難なことが起こり、
ギリギリの選択を迫られたり、
勇気を出して医師が踏み込まなければ、
助かる見込みがない。(患者が)
そんな展開ばっかりの、
ハラハラドキドキするドラマである。
信じる心、
支えてくれる仲間、
(保身を考えて)
それをじゃまする権力者。
毎度毎度のおなじみのパターンで、
とてもおもしろいのだが非常に疲れる。
なぜかと言うと、
この緊急性のある展開が、
入試直前の受験指導と重なるからだ。
映画を娯楽として楽しみたいのに、
当時の塾生の子たちの顔が、
次々と浮かんでは消えていく。
2時間以上、これ。(激疲)
大学入学共通テスト(本番)が1月にあるが、
12月や年を越えての1月の指導が、
まさにあの映画のような感じだ。
このドラマや映画を観たことのある人であれば、
(いくら直前期とはいえ、受験指導が)
「あんなに大変なはずはないだろ~(笑)」
と思うだろう。
だが、そうではない。
次から次と想定していないようなことが、
起きまくるのが直前期の受験指導だ。
なぜそんなことになるのか?
なぜ直前になって慌てなければならないのか?
もちろん、
早い段階で入塾していた生徒たちには、
高い確率でそんなことは起きない。
むしろ、
直前期はプレッシャーはあるものの、
その生徒たちは楽しく追い込みをしている。
昨年も一昨年もそうだった。
だが、
塾生全員がそうだというわけではない。
緊急事態になる患者が出るように、
緊急事態になる生徒が出てくる。
本当はずっと前から準備していれば、
そんなことには「絶対に」ならない。
映画版「TOKYO MER」の展開でもそうだが、
「多分大丈夫だろう」
と甘く見積もり、現在ではラクをする。
その「甘さ」が危機的な状況を招き、
命がけの行為をやらざるを得なくなる。
命がけとまでは言わないが、
大学受験の指導に関しても、
将来を甘く見積もって、
油断をし続けた生徒は、
ラクした分の何倍(何十倍)もの代償を、
最後払うことになる。