塾長の考え

塾長の考え(親子関係)22

「腕~」「はいはい」

 

「足~」「はいはい」

 

そして玄関先へ。

 

「お靴~」「はいはい」

 

孫がかわいくてかわいくてしょうがない。

おばあちゃんなら誰でもそうなのだろう。

 

GKくんが小学生のころまで、

 

洋服を着るときの袖のボタンは、

おばあちゃんが。

 

靴下をはくときは、

片足を斜め45度に上げたら、

おばあちゃんが。

 

玄関先で靴を履くときには、

片足ずつ垂直に上げたら、

おばあちゃんが。

 

別にそういう家庭があってもいいと思う。

(ちょっとあこがれる)

 

ただし、

誰かに何でもやってもらうことが、

あたりまえになってしまい、

それが習慣化した子どもの自制力は、

いったいどうなるだろうか。

 

高校生になったGKくん。

 

継続する力が乏しい。

忍耐力は…ほぼない。

 

誰かに依存して楽をしたい、

目の前の大変なことから逃れたい、

自分の思い通りにやってほしい。

 

どの気持ちもよくわかる。

かつての私も(今も?)似たようなもの。

 

親がしてくれることはあたりまえ。

特に感謝したことは…覚えていない。

親に依存して生きていくのが子ども。

 

「勝手に産んだのはそっちだろ!」

 

TVドラマの中で聞いたセリフに、

相槌(あいづち)を打ったこともある。

 

素直、謙虚、感謝。

 

大人になった今でもずっと自分の課題。

常に意識していないとすぐに忘れる。

 

ましてや子ども時代。

そんなことは考えもしない。

 

というか、

言葉は知っていても、

意味がわかっていても、

それと「実行」できるかは別問題。

 

「わかる」と「できる」は次元が違う。

 

そういうわけで、

自由奔放でわがままに育ったGKくん。

 

幼少時代から培うことができなかった、

「継続力」と「忍耐力」。

 

これがわが子の武器になりうるのだが、

それを身につけさせることは、

子育ての中で親御さんが挑戦するところ。

 

成功した場合、

「継続力」と「忍耐力」の能力、

それらがある子どもは、

ものごとを最後までやり通せる。

 

よって、

何らかの成果を上げることが可能になる。

 

努力を継続できるのだからそうなる。

困難があっても忍耐できるからそうなる。

 

対象が、

部活動であっても勉強であっても、

その他何であっても成果を上げる。

 

成果を出せる2大能力が、

「継続力」と「忍耐力」。

 

子育ての中でわが子にその能力を、

授けることができた場合、

その子たちは人生において、

大事な能力を手に入れたことになる。

 

とても幸せな子たちだ。

 

しかし、

それは1つの理想であり、

大多数の親御さんたちにとって、

それを達成することは非常に難しい。

 

障害(?)があるからだ。

 

同居する義理のお母さんの存在、

あるいは、

子育てに非協力的な旦那の存在。

 

だが、やらねばならない。

 

与えられた条件や状況の中で…。

それが「親の務め」ということになる。

 

「うちの子はもう中学生と高校生ですよ…」

 

まだあきらめるには早い、

というかまだチャンスはある。

 

なぜなら方法があるからだ。

 

 

(続く)

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