塾長の考え(英語の質問)①
「すみません、質問いいですか?」
航空大予備校の生徒からだ。
(内容は中1の英語の文法だった)
航空大学校の試験は、
1次、2次、3次と分かれており、
今年は7月21日(日)に1次試験がある。
1次試験は学科試験だ。
試験の内容はというと、
操縦士として必要な判断・処理能力
(空間認識や資料読取)、
時事問題を含む一般常識問題、
数学(高校数学)と自然科学、
英語(大学2年生修了程度)、
これらをマークシート方式で実施。
特に英語に関しては大学レベル。
ということは、
少なくとも高校英語はできている上で、
予備校に入学してくるのがふつう…。
と思うのは、
「甘~い!」
3人入学してきたが、
誰1人として中学英語が満足にできない。
「へ、中学英語? 高校英語でなくて?」
そう聞き返したいところだが、
これが現実。
彼らは大学3年生もしくは、
大学卒である。
(今年の3月卒業!)
塾長である私は今まで18年間予備校を、
運営してきているので、
熟知している。
何を熟知しているのか?
航空大学校の受験生(大卒)であろうと、
大学の受験生(高卒)であろうと、
中学英語の学力が不十分な生徒が、
ゴロゴロいること。
だから、
必ず中学生の問題(高校入試程度)を、
学力チェックのための試験として、
入学してきた予備校生たちに受けてもらう。
その結果はさまざまだが、
少なくとも10人に1人程度が、
9割くらいの点数であり、
その他は50点台から70点台前半。
80点台がパラパラ…もいない。
これが実態なのだが、
予備校生の親御さんで、
このこと(実態)を、
把握している人は1人もいない。
「うちの子は高校を卒業しているのだから、
中学生の問題くらいは解けるはず」
そう思い込んでいる親御さんにしか、
私は出会ったことがない。
中学生の問題と言っても、
私が試験するときは高校入試の問題。
それで英語が8割とれる生徒はほぼいない。
だが、事実として、
彼ら彼女らは高校を卒業しているし、
彼ら3人も大学生もしくは、
大学を卒業している。
何なら英検も準2級を持っていたりもする。
あるいは2級も…。
だけれども、
高校入試程度の英語が十分にできない。
そのような状態からでも、
大学合格へと導かないといけない。
したがって、
その生徒たちと同様の学力の生徒が、
たくさん「集団授業の予備校」に、
入学しているようだが、
ほとんどが上手くはいかない。
しかし、
その「事実(実態)」を知らない、
多くの親御さんたちは期待をもって、
わが子たちを集団授業の予備校に、
入学させていく。
答えは1年後に「正確に」出てくる。