塾長の考え

塾長の考え(私大医学部受験)⑪

課題克服のために…。

 

HKちゃんはまじめな女の子。

女の子と言っても今年で22才。

年月はあっという間に過ぎる。

夢を描いていても、

目標を持っていても、

それにふさわしいだけの、

「学力」がないと、

結局は達成しない。

夢を持つことは自由。

目標を立てるのも自由。

何を想像しても自由。

でも、

それを実現する「計画」がないと、

そもそも達成しない。

要するに計画が絶対に必要。

その計画通りに学習できれば、

予定通りの学力になり合格できる。

そんな計画が必要。

それこそが北斗塾で言うところの、

「●●●●計画」である。

これは指導形態が個別指導、

それだからこそできる。

「どこの塾も学習計画はあるのでは?」

そうとは限らない。

それがない塾だって普通にある。

ただテキストを進めるだけの塾もある。

計画もなくただ生徒が学習しているだけ。

時々講師が質問を受け付けてそれで終了。

計画が(一応は)ある塾でも、

講師がそれをどれだけ重要だと、

意識するかどうかは別問題。

講師は「教える」作業に追われるので、

結局計画倒れになる生徒の数は多い。

単に学習していくという計画であれば、

大手の学習塾チェーンの塾には、

ツールとして存在する。

しかしそれは「学習の計画」であり、

学力向上の計画ではない。

生徒の課題が見つかる仕組みは、

学習計画の中には…想定されていない。

生徒が単純に学習を進めていく際に、

「ここがわかりません」

という部分が出てきても、

それはその生徒の「課題」ではない。

それはただの「つまづき」

学習していく際の「つまづき」が、

ある一定の数を越えている単元が、

その生徒の弱点単元となり、

その単元から出される問題に対して、

当然正答率が低くなる。

その正答率の低い問題の原因が何かを、

1.調査して、

2.抽出(検出)して、

3.分析して、

4.対策を立てる。

この「対策を立てる」対象が、

その生徒の「課題」である。

課題克服のためには、

過去の学習が甘かったがゆえに、

無数に生み出された「つまづき」

それをすべて洗い出す作業がいる。

そのほとんどが解消されない限り、

「課題」は克服されないし、

その単元から今後出される類似の問題は、

何度やっても正答率が低いまま。

そうやって苦手な単元が誕生し、

そのせいで不合格になる。

それを一流講師が個別指導をすれば、

「あら不思議、できるようになったよ」

「生徒に笑顔があふれてきたよ」

「勉強が楽しくなったみたい」

となるのでは…という幻想を、

親御さんたちは塾に抱きがち。

それが起きるのは、

あってもせいぜい小中学生の話。

高校生の指導ではほぼ起きない。

根が深いのである。

本質的なことがわかっていないまま、

高校に進学している生徒は本当に多い。

個別指導で直接的に習った後に、

「(一時的に)わかった!」

となっても、

類題はほとんど正解できない。

それが高校生。

 

(続く)

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