塾長の考え

塾長の考え(塾での質問)②

予備校生も高校生も、

 

「何を聞けばいいのかわからない」

 

そう思う教科の筆頭が国語。

 

小学生や中学生が質問で持ってくることは、

まず、ない。

 

 

よって、

 

小学生や中学生の場合、

 

こちらが積極的に行かない限りは、

 

国語の力を上げることは難しい。

 

 

大多数の生徒は、

 

授業(集団がほとんど)を受けて終わり。

 

 

そのまま進んで高校受験。

 

高校受験合格後は、

数学や英語の勉強に追われ、

 

いつまでたっても国語は後回し。

 

 

結局、

国語力の乏しい高校生が量産されている。

 

 

中学生時代に塾通いしていたとしても、

 

英数メインの指導を受けていることが多く、

 

当時から国語の成績は低空飛行のまま。

 

 

個別指導塾に通っていた生徒で、

 

「国語(の指導)を受けていました」

 

という生徒も、ほぼいない。

 

 

国語の指導専門塾があったが、

今はあるのかさえわからない。

 

そんなこんなで、

 

「国語力が低い」

 

という事実に生徒が真剣に向き合うのは、

 

「大学受験」の勉強のとき。

 

 

それまでの「ツケ」はすべて北斗塾へ、

という事態がここ17年以上続いている。

 

 

ちなみに、

現在の大学入試共通テストにおいて、

 

「国語力が低い」

 

は極めて危険な状態であり、

 

国語の点数のみならず、

 

全教科にその悪影響は出る仕組みだ。

 

 

そこに多くの人が気が付かない。

 

 

この「多くの人」とは塾関係者や、

親御さんたちを指す。

 

 

ある意味では、

 

活字に親しみをもてるような環境を、

 

親が子どもに提供できなかったせいだろう。

 

 

デジタルネイティブ世代である小中高生こそ、

 

本などの活字に触れる機会を、

 

親が幼少期につくれていないと、

 

いけなかったのだが…。

 

 

ちなみに、

 

1981~1995年生まれの世代は、

インターネットや携帯電話とともに育った、

「Y世代」。

 

1996~2010年生まれの世代は、

スマホやSNSとともに育った、

「Z世代」。

 

このように分類できるらしい。

 

実際のところ、

 

それぞれの世代では感性が違っていて、

国語の指導をするときのスキル伝達は、

いつの時代も同じなのだが、

 

現在までの育ってきた背景が、

社会的にも家庭的にも同じではないため、

 

指導の中身は生徒ごとに変えている。

(私の場合)

 

生徒によって響く言葉が違うからだ。

 

 

よって、

 

雑談のような話をしながら、

 

生徒への理解を深めた上で、

 

問題の解説をする。

 

 

生徒と問題作成者と筆者の、

価値観や人生観を確認しながら、

 

「問題の解説をする」。

 

 

その指導への評価を決めるのは、

いつの時代でも生徒の方だが。

 

 

(続く)

 

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