塾長の考え(全統記述模試)中編
「大手予備校ってやっぱりすごいんですねっ!」
保護者面談でがっかりしたような、
ちょっぴり皮肉が入っているような、
そんな感じで言われたこのセリフ。
私の思い出のセリフの1つだ。
高校3年生のときに誰でも痛感する。
まともに「大学に合格したい!」と、
考えて受験勉強する生徒なら誰でも痛感する。
そう、
実際に高校3年生になって北斗塾に入ってきた、
高校3年生は全員痛感している。
「もっと早くに真剣に勉強開始すべきだった」と。
だが、
今さら過去は変えられない。
この状況の中で努力を続けていって、
大学受験に臨まなければならない。
では、高校1年生で4月からめでたく入塾して、
「残された入試までの期間は3年間あるよ!」
この状態の生徒はみなが高校3年生のような、
真剣な気持ちになって、
なおかつプレッシャーでどんなに辛くとも、
それでも歯を食いしばって頑張るぞと、
自分を毎日奮い立たせる。
こんな精神状態で勉強しているだろうか?
ほとんど誰もしていない。
そんな気持ちで勉強している生徒がいれば、
ふつうは3年後には、
①難関大学(東大、京大、阪大、九大など)
②有名私立大(特にトップクラス)
③医学部医学科や薬学部薬学科や獣医学部
こういったところに合格していそうな、
そんな期待感が湧いてくるし、
また、
そうであってほしいと思う人も多いだろう。
3年間がんばったのだから。
しかし、現実はそうなるだろうか?
私は今まで多くの高校生を指導してきたが、
「(高いレベルで)精度の高い受験勉強」
を実現していない限り、
毎日長時間勉強していようと、
毎日塾通いしていようと、
家庭教師が自宅に週3回来ていようと、
合格していない。
いや、訂正する。
合格できない。
多くの一般的な人たちには知られていない、
驚愕の事実はたくさんある。
実際、
私が知っていることで、
多くの親御さんたちがビックリしたり、
ガッカリしたりする事実はいくらでもある。
なぜ、宮崎県最高峰のレベルの生徒を有する、
宮崎西高校理数科からであっても、
昨年の東大合格者は1名しかいないのか?
(注:現役生)
東京の開成高校も中高一貫校だが、
現役で東大に合格している生徒の数は118名だ。
なぜこんなにも差が開くのか?
その要因はいくつかあるが、
それを克服した生徒だけが合格していく。
その前に、
その「要因」とやらを知っていなければ、
スタート地点にすら立たない。
少なくとも、
生徒本人がよく知っているということは、
開成高校の生徒なら現実的だが、
地方の高校生がわかっていることはほぼない。
真実を知らずに惑わされている暇はない。
「大手予備校ってやっぱりすごいんですねっ!」
「お母さん、予備校講師がどういう人種か…」
「はい?」
「あまりわかっていないみたいですので…」
「…?」
「今回特別にお教えしますが…」
「え、何かあるのですか…?」
(続く)