塾長の考え(九大受験)10
Cくんは九大受験志望の1浪生である。
今日ようやく模試の成績表が返ってきた。
大学入学共通テスト模試である。
Cくんは九州大学の理学部の化学科志望。
だから、
数学と化学は大丈夫かと思わせておきながら、
昨年はこの2教科(科目)に大苦戦。
数学の問題にしても、
化学の問題にしても、
「ここぞ!」というところで、
中学時代の理科の知識の不足や、
苦手な国語のおかげで問題を読み間違えたり、
(これは今でも続いているのだが…)
そういうところがあり失点が多かった。
だが、
前回の模試(第1回全統共通テスト模試)と、
今回の模試(大学入学共通テスト模試)の、
この2つの模試の偏差値において、
数学ⅠA(63.2 → 68.4)
数学ⅡB(64.4 → 65.8)
化学(61.7 → 61.1)
「一応、数学と化学は安定してきたね」
「あ、はい」
「九大のボーダーラインは 59.5 だからね」
「あ、はい」
「次に攻略すべき科目はわかっている?」
「あ、はい」
「何の科目?」
「あ、国語です」
「そうだね、前の指示は覚えている?」
「あ、はい」
「『あ、はい』…が多いね」
「あ、はい、あ、いえ…(笑)」
「まあ、いいけど(笑)」
「あ、はい(笑)」
「国語の力を伸ばさないといけないよね?」
「あ、…そうですね」
「7月に入ったから国語の学習を優先しよう」
「あ、…そうします」
「じゃあ、今からやり方を教えようか」
「あ、物理もやりたいです!」
「…あ、はい(笑)」
こんな調子で会話が進むのだが、
MLBで大活躍の大谷翔平選手の大ファンで、
野球の話題で毎日楽しく会話できている。
「大谷が30号ホームラン打ったね!」
「あ、はい!」
「大谷が31号ホームラン打ったね!」
「あ、はい!」
大谷選手の活躍で元気をもらっているCくん。
Cくんのように元気をもらっている人は、
ベースボールの中継が盛んな国には、
きっと大勢いるんだろう。
大谷選手のおかげで指導が楽しくできる。
彼の活躍には感謝だ。
7月からは国語の学習指導を優先するのだが、
8月のお盆明けの模試、
「第2回全統共通テスト模試」においては、
数学ⅠA(68.4 → 70.0)
数学ⅡB(65.8 → 70.0)
化学(61.1 → 65.0)
この数値を目標に設定した。
それに対して国語の目標の偏差値は、
「55」なので、
やはり国語の学力を確実に上げるほうが、
数学や化学の学力を上げることよりも、
大幅な時間が必要であり、
根気も忍耐力もいる。
数学にしても化学にしても、
苦手だという生徒はいるが、
攻略することは国語よりも簡単。
基礎学力をしっかりと構築すること、
この方針をブレずに徹底できればよい。
どの教科も、
いったん偏差値60の壁を越えれば、
あとはじわじわと上がり続ける。
次回偏差値60突破の予定は、
「英語」と「物理」。
この2教科を制圧する。
(続く)