塾長の考え(塾)その9
アクティブラーニング
(生徒が能動的に学習に参加する)
※アクティブ(active:能動的な)
これは2020年度から、
文部科学省が推進している考え方だ。
これが発表された時には、
正直言うと「やっと今ごろ…」
という思いだった。
だが、言っておきたいこともある。
そもそも勉強とは昔から、
いや本質的にアクティブラーニング、
そのものなのである。
わざわざ「能動的」というのは、
少しおかしいと言わざるを得ない。
子どもは純粋である。
このアクティブからかけ離れた感覚、
それを子どもが持つようになることは、
本来あり得ない。
なぜなら子どもはその性質上、
好奇心のカタマリだからだ。
新しいことを学んだり、
追求したくて勉強したりは当然。
わかること、できることが増えたら、
笑顔になるのが子どもだ。
つまり、
周りの大人の考え方が、
悪い意味で伝染したり、
周囲と比べて優劣をつけることで、
いやだという感情になったり、
指導者の価値観の影響で、
アクティブではなくなっていくのだ。
特に指導者の価値観の影響は大きい。
その指導者が権威付けされていたら、
かなりやっかいなものとなる。
私は30年間塾長をしてきたが、
この「価値観」の部分は、
特に気を付けなければいけないと、
しみじみと感じてきた。
これがおかしい(ズレている)と、
それが生徒に伝染して、
その生徒の価値観に悪影響を与える。
いいものならば良いが、
もしもそうでなかったら?
そう思うと身が引き締まるし、
いつもそこは緊張して律してきた。
なぜ北斗塾が自立型の指導をするのか?
生徒が自分で考える力を付けてほしい、
それは当然だが、
自己判断がしっかりとできてほしい、
という理由もあるのだ。
いろんな指導者がいる。
日々塾生やその保護者の方から聞く、
学校の先生の発言や態度。
これがもっとも多いが…閉口する。
いろんな人がいる。
それは学校の先生もそうだが、
学習塾の講師や塾長もそうだ。
「正確に判断する力」は必須と言える。
昨日私の携帯電話が鳴った。
「誰だろうか?」
その相手は私の恩師の1人だった。
相手は現在の北斗塾の指導理念に、
大きく影響を与えてくれた人である。
しばらくぶりの電話で驚いた。
「もしもし、一木先生?」
「はい、そうです、お久しぶりです!」
「ははは、久しぶりだね」
「はい、お元気ですか?」
「元気、元気」
「それは良かったですね!」
「実はね…」
要点だけ言うと、
その恩師がやっている、
ユーチューブ番組に出演する。
そういうことになった。
「とうとうyoutubeに出る日が来たか…」
なるべく映像関係には出ないように、
気を付けてきたのにそうもいかなくなった。
恩師のお願いは断ることができない。
撮影は一週間後になった。
その急なスケジュールにより、
私はやらなければいけないことができた。
それは…、
今よりも少しだけ痩せておくことである。